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「政宗様。どう言う訳か、この小十郎に分かり易く説明して下さい」

「Ah-、だから、その」




翌朝、目を覚ますと目の前には筆頭の綺麗な胸板。



おはよう胸板、今日も気持ちの良い朝ね

そうだねなまえ

ねえ胸板、今日の朝餉は何かしら?

僕はただの胸板だから、そんなこと分からないよ

そうよね胸板、ごめんなさいね

いいんだよなまえ、その代わりにこれからは毎朝僕に触っておくれ

ああ、そんな破廉恥なこと・・・




しばらく胸板を撫で回してしると、筆頭が目を覚ました。否、きっと初めから起きていた。


「Honey、朝から随分と大胆じゃねえか。誘ってんのか?」

「いいえ、筆頭。誘われたんです」

「Ha!面白え女だぜ」


そうして筆頭と穏やかな朝を迎えた。しかしすぐに小十郎さんがやってきて、筆頭を正座させた。
そして冒頭へ戻る。


「第一、政宗様は普段からお戯れが過ぎるんです!そういうのは遊廓でお好きなだけどうぞと毎度言っているではありませんか!女中達も困っております!それにこの間だって・・・」


小十郎さんの止まらない小言に、段々と筆頭が萎れてきた。可哀想なのでここいらで助け舟を出してあげる事にした。この借りは身体(筋肉撫で回しての刑)で返してもらうよ、筆頭。


「小十郎さん、筆頭はなにも悪くないんです。寧ろ悪いのは私の方なんです」

「・・・ああ?おいなまえ、そいつぁどういう事なんだ?お前政宗様に何かしたのか?」

「起きたら目の前に筆頭の胸板があったんです。たまらなくなって胸板撫で回してちゃいました」


語尾にテヘペローと付けておくのも忘れない。
しかし私の助け舟も虚しく、結局政宗様がなまえの布団に入り込んだんじゃないですか!、と小言が再開された。

もういいや、女中さんにお願いして朝餉用意してもらおう。もうこの主従は放置だ、放置。


「ん、おいしい」




遠くから、Noooooooo!!、という叫び声が聞こえたのは私が朝餉食べ終えた頃だった。





10.夜這いされていました。
(なまえ殿、政宗殿は何処に居られるか知っているか?)
(筆頭なら多分私の部屋にいるよー)
(なっ!は、破廉恥な!!)
(今頃、葱でぶっ叩かれてると思う)
((葱?なぜ?))




−−−
因みにカナメは胸筋が一番好きです。分厚い胸筋に埋もれて眠りたいです。

カナメ




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