please call...



物腰が柔らかいアイツは好き。
でも戦う時の殺気も心地良い。
今も昔も好きな銀髪。
ただ、不満と言えば

『晋助』が
『高杉』に変わった。

それだけ。




「……で?、」


今のシリアスな場面に入るかと思えば俺の前には銀髪が二つ。
白夜叉の銀時と今の銀時。
久しぶりの白夜叉の殺気に顔が紅潮してジイッと白夜叉を見つめてると銀時に怒られた。


「辰馬に薬飲まされて、目覚めたら2人になってた」


「…うん、白夜叉だ…」


「高杉聞いてる?」


「白夜叉…」


「お願い、こっち向いて!」


とにかく騒いでる銀時を無視して白夜叉の隣に座るとスルリと腰に手が回ってきた。
ああ、鋭い殺気が気持ちいい。


「晋助、色っぽい」


「……ッ」


久しぶりに名前も呼ばれたし何か満足だなあ、とか思ってたら銀時に後ろから抱き締められて、ヤバい、後ろにも前にも銀時がいてすごい幸せ。
興奮してきた。


「なあ、高杉、」


「…ッ、ん?」


「今の俺より昔の俺がいい?」


「!」


肩に顔を埋める銀時は何故か弱々しく見えた。
頭を撫でて顔を上げた銀時にキスをする。


「昔も、今も変わらない、好き」


むしろ、好きは増幅していくばかりで。
う、え?、あれ、ちょ。
銀時の当たってる。
何興奮して、


「んあっ!?」


「3Pって憧れがあんだよな…」


「白夜叉も俺だし?」と銀時が笑うと前に居た白夜叉もニヤリと笑って俺の着流しに手をかけてきた。
抵抗しようとしたら手を銀時に束ねられ拘束された。
ヤバい、2人に犯されたら死んじゃうくらい気持ちいいんだろうな。


「ん、ん…はあ…」


ねちっこい白夜叉のキスは血の匂いとまだ慣れてない初々しさが残ってた。


「ちょ、俺の高杉にキスすんな」


「晋助嫌がってないよ、おじさん」


おじさん、と言う単語にキレたのか木刀を銀時が手に取った瞬間ボフリと煙が出て白夜叉が消えた。


「あ、れ…」


「…白夜叉」


「何寂しそうな顔して、」


「嫉妬しちゃうよ」と首を舐め上げられた。
もう、いいから早く。
シよ?
自分からキスを求めると優しく押し倒された。
着流しをはだけさせられて胸にキスされて舐められてグニグニ指先で押される。


「んあ、ふ…ッ、んく」


「高杉……」


ヅクリ、と胸が痛んだ。
違う、違う!!
涙が頬を伝った。
なんで、こんなに名前で呼ばれたいんだろう。
紅桜の一件から薄々思っていた。
何故銀時と俺は呼んでいたのに。
銀時は俺を高杉と呼ぶの?
昔は、名前で、呼んでくれたのに。


「高杉?、どうした?」


「な、名前で、よん…っ、」


何でこんな女々しくなってしまったのだろうか。
銀時が俺の両頬を挟んだ。
唇を啄み、舌が侵入してクチクチと嫌らしい水の音に耳を塞ぎたくなった。


「白夜叉ん時の俺を名残惜しい表情で見てたのはそれが原因だったの?」


「……、ッ」


「晋助」

「ぎ、と…」


「晋助、」


「銀時、って俺呼んでるのに、お前は俺が倒幕を考えた瞬間銀時、名前で呼ばなくなって…っ、俺、俺…、」


「うん、ごめん、違うんだ」


ただ、晋助の今の周りの仲間達が晋助と呼ぶから、なんか
―…嫉妬した。

銀時の拗ねた表情に顔が紅潮していくのが分かった。
ヤバいヤバい。

…大好きだ。


「これからは飽きるくらい、名前を呼ぶから、」


強く抱き締めた両手は肌に食い込んで痛かったがそれ以上に愛おしい痛みだった。




「ん、あっ、やあああっ!」


「嫌じゃねえだろ、晋助」


「ふあっや、ぎ、銀時っ、」


名前を呼ばれるたびゾクゾクとした。


(名前呼ぶ度締め付けやがる…)


晋助の熱い中はキュウキュウと締め付けて懸命に縋りついてくる晋助が愛おしくてたまらなかった。


「銀時、も…っ」


「…ッ、ああ、気い失うなよ」


頭を撫で晋助の前立腺を強く突くと背中に回っていた手が食い込みぎゅうっと中が締まった。

「ひああああん!ふあっ、あっ」


ピュクッと晋助が出た瞬間俺も中に全て注ぎ込んだ。


「腹、熱い…」


「可愛い事言うな、」


晋助、と抱き締められてこれ以上はいらないと実感した。



おまけ


攘夷


「あ、銀時どこ行ってた」


「晋助…(この可愛いのが数年後にはあんな色っぽく…)」


「銀時?」


「まあ、とにかくヤろう」←ヤる寸前で帰された。


「うえ、銀、あ…っ」


Fin.




 
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