高杉を捕獲した。
愛しい愛しい存在。
初恋、みたいな。
「ん゙―、んン゙―!!!」
課題も忘れて高杉の為に料理をしていると声が聞こえた。
包丁を置いて声の元へ行くと裸体で両手足を縛り口に布を入れた姿の高杉が暴れていた。
「ああ、腹減ったんだな、大丈夫すぐ出来るよ」
「んん!?」
ふふ、可愛いな。
お腹すいたくらいで騒ぐなんて、まだまだ餓鬼なんだから。
エプロンを縛り直しながらキッチンへ戻り料理を再開する。
「ほら、出来たぜ」
熱々のスープと野菜炒めを持って高杉の前に行くと高杉は首を振るから。
「嫌いだったか?」
口の布を取ると涎をダラダラ流しながら肩で息をしている。
箸で野菜炒めを摘み、口に持って行くと高杉は「要らねえ…」と小さく呟いた。
やっぱり嫌いだったのか?
「野菜炒め嫌いか」
「ちげえよ、拘束解け」
ああ、なるほどね。
全くまだまだ調教が必要だな。
「食わないと孔に食わすぞ」
「…ひッ」
「熱いから粘膜焼けってかもな」
そう脅迫するとガブガブと必死に野菜炒めを食べた。
うん、やっぱり素直が可愛い。
ポロポロと涙を零す高杉の頭を撫でて服を着せる前にアイスでベチャベチャにしてしまった身体をタオルで拭いた。
「高杉、好きだよ」
「……えッッ、」
「俺の物になってよ」
「…いやだッ」
「素直じゃないなぁ」
「ぐぇっ!」
素直になってよ本当に。
好きなんだろ?、俺のこと。
ギリギリ首を絞めるとガチャガチャと高杉を拘束した鎖が鳴る。
逃がさないよ。
「も…やだぁ、ふええん」
「!」
グシグシと泣き出した高杉を反射的に離した。
酸素を懸命に取り込みながら泣きじゃくっていた。
そっか、会ってまだ数分でこんなんされたらあれだもんな。
「ごめん、高杉」
「…?、ふぇ」
「ゆっくり俺の事好きになってよ」
頭をポンと撫でると頬を赤く染めたような、可愛い高杉がいた。
拘束を解き、メアドを交換。
俺の服を着せて今日は家に帰すことにした。
「高杉、」
「あ?、あッッ!?」
首筋をガブリと噛んで虫除け完了。
涙目で赤く染まった頬。
俺の衣服を身に着け、首筋にはキスマーク。
ふふ、これで完全に高杉は俺のもんだ。
「また、明日」
「ひ、ぃッッ!」
高杉はバタバタと走って帰宅した。
またまた照れちゃって。
俺らは恋人なのに。