深夜に小腹がすいてコンビニに向かった。
課題はまだまだ時間がかかりそうだし、気分転換にも丁度良いと思ったから。
コンビニに入ると冷房のきいていて汗がひくのが分かった。
カゴを手に取り、軟水とチョコレート、おにぎり等をカゴに入れていく。


(ついでにレトルトも買っていくか)


コンビニで買うよりもスーパーの方が品揃えが良いのだがそこまでしたくはない。
レトルト食品が20種類程度に並んでいる。
あれ、カレーないじゃん。
ふざけ―、カレーが無いとか、あれ。
学生がこんな夜中に。
警察に見つかったら面倒な事になるのを知らないのだろうか。


(あ、カレー)


その学生の前の棚にレトルト食品のカレーが数種類置いてあった。
手を伸ばすとハッと学生が気付いて直ぐどく。


「あ、ありがとうな」


「いえ」


う、わ。
超美人の俺好み。
ああ男とかどうでもいいくらい。


「学生がこんな夜中に居たら駄目でしょ」


会話をするためにワザと良い大人を演じてみる。


「すみません、」


呆気なく謝られて少し動揺。
正面を向いた青年は人形の様に整った顔と眼帯に黒髪。
そう、とにかく美しかった。
青年の持つカゴの中にはミネラルウォーターとレトルト食品、菓子パンが2個。
後は携帯の充電器が入っていた。


「?、あの」


カゴを黙って見ていたら首を傾げられた。
そのしぐさにも胸は熱くなる。


「成長期なのにこんなの食べてちゃ身体に悪いよ」


「…はあ、」


「作ってあげようか」


「は?」


俺の言葉に目を見開き、後ずさる。
手を握り逃がさない様にしてニッコリと優しく微笑むと青年は肩で息をし始めて苦しそうな表情をした。


「まあ、おいでよ」


グイッと無理やり腕を引いてスタスタ歩いて2人分のカゴをレジに置いて会計を済ます。
俺が金を払ったことで断りづらくする。
動揺する青年を引っ張り自分のアパートに行くと流石に抵抗し始めた。
だけど所詮は餓鬼、大人の力にかなわなくて部屋に押し込むことができた。


「け、警察、呼ぶぞ」


「住所も分からないのに?」


「………ッッ」


「名前は?」


だんまりの青年に苛立ち、押し倒し衣服を引き裂いた。
目を見開いた青年は殴りかかろうとしたが手を拘束した。
イヤイヤと首を横に振るがもう襲い。
冷凍庫からアイスを取り出し、露出させた青年の下肢にベチャリと垂らすとビクン、と身体が跳ねた。
携帯を取り出し絶頂を迎えて白濁を出したような姿の青年を写メした。


「友達に送られたくなきゃ言うこと聞けや、名前は?」


「高杉…晋、助」


ガタガタと怯える高杉くんに俺は恋をしたんだ。


「俺は坂田銀時、よろしくな」


 
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