総括?のようなもの(2/2)



今回のノベコン、お疲れさまでした。
前回、座談会の中で総括というようなお声があったようなので、簡単に全体の感想なりと。

今回のお題『魂・首筋・紅』ということでしたが、ある程度、発想が似てしまうのか、相対的に似たような作品が集まるという結果になってしまいました。
これは、前回のお題でもそういう部分があったのですが、名詞という限定をいれてしまうとそうなりやすいのかもしれないと感じてしまいました。

そうはいっても、個性がまるでないというのではなく、『四時間目は自習です』はある意味で意表をつかれたいい作品だと思いました。
結果的に上位に残ってはいませんが、関西弁のテンポのいいセリフ回しと学校の雰囲気というものがよく出ていたように思います。

今回のノベコンでは『麗しき悪魔』が終始、リードを保ち、予想通りの結果となったのですが、5000文字以内という制限の中、きちんと構築されて最後まで読者をひきつけて話を進めていった部分には手堅さを感じることができました。
どこか退廃的な雰囲気というのでしょうか、ゴシックホラーを思わせるような雰囲気。読んでいて背筋が寒くなるような感覚は病みつきになりそうな雰囲気も持っていたように思います。

相対的に吸血鬼物という雰囲気の作品が今回は多かったように思います。
『魂消え』『不死身の男と人食い少女』『Contract』『結ばれた糸』
これらの作品はそういう雰囲気を持っていたように感じます。そうはいっても、それぞれに雰囲気の異なる作品であったことは間違いないのではないかとも思っています。

異彩を放っていたとも取れるのが『桜綴り』でしょうか。
淡々と綴られていく中に思春期の女の子の心理がはっきりと描かれていたように思います。

スケールが大きいという雰囲気が『星の吐息』『水神様の嫁取り』だったでしょうか。
もっと登場人物の心理など踏みこんでいけば、重層的な深い味わいのある話になったと思います。
もっとも、それをすると5000文字という制限の中には入りきらなかったかな、という感もあるのが勿体ないというところでしょうか。

毎回、沢山の投稿、そして、感想ありがとうございます。
全作品に感想をくださった参加者には心より感謝いたします。
それ以外にも外部の方で評価をくださった方もいらっしゃいます。
このところ、非常に怠け癖のある管理人ですが、これからものんびりとやっていこうと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。


ノベコン管理人:榛奈伶奈



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みなさまお疲れさまでした。第7回ノベコンが無事に終了致しました。スイカをむさぼりつつ、今回の総括をば。


今回は魂というお題の影響が出たな、というのが率直な感想です。お題を提供したのはくろネコなのですけどね。
もともとは、魂=ソウルということで、熱いパッション(例:ウルトラソウル)を思い浮かべていたのですが、想像以上に食用化されておりました。季節も関係しているのでしょうか。

最近の傾向ですが、ケータイ小説より一般小説の形式に近づいてきたかな、という印象です。上手いし読みやすい。
ノベコンという形をどうあるべきかと考えることもありますが、たくさん批評して、たくさん批評されて、自分でも気づかなかった得意なところを発見してくれたら最高かな、と思っています。



以上!


ノベコン副管理人:くろネコ



  



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