文章は良いです。無理なくすらすらと読める。お話の雰囲気に似合った親切な文体です。文句のつけどころがまるで見当たりません。
悩ましいなと思ったのが設定と人間らしさ。
生きるために海で服を脱ぎ捨てたのも、生への渇望やしきたりへの反発からきているのだと感じました。その気持ちが、神様を一発殴るという行動に出ています。それにも関わらず水神と一緒にいることを選んだことが不思議でした。
なぜなら、生きて帰ってくることを前提にしていると思ったからです。
生きて帰るために運命にあらがったのに、生き延びたあとのことを考えていない。彼女の反発心とその後の行動が一致していないような。
神さまを一発殴るなら、生きて戻って、村人を一発殴れば良いのに。笑
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話の斬新さがとても好きでした｡ただ背景描写があまり感じられないせいか､景色がいまいち思い浮かばなかったです｡
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よかったと思います。
二人が一人でいることよりも二人でいることに幸福を感じられますように。
ただ、最後、嵐はもう怒らなくなってしまうというのが腑に落ちませんでした。
制御を受け入れなくなったのに、海が落ち着いてしまうというのは不思議だなと疑問に思いました。