※お好み焼きの回



「あー笑った笑ったー」


「…オマエ笑いすぎじゃねえの」


「あ、スマセン。オレ笑い上戸で」


「見れば分かる」


「ですよねー。にしてもさすがっスね」


「あ? 何が」


「笠松サン! 遠くでしか見らんなかったけど、近くで見る方がやっぱスゲー! なんかコツとかあんスか、その、筋トレとか」


「コツって…秀徳とそう変わらねえんじゃねーの?」


「そっスかー? じゃあ、昨日何食いました?」


「昨日…フツーに炒飯」


「炒飯! 美味いっスよねー。なんか笠松サンてカニとか好きそう」


「ああ、まあ」


「器用そうっスもんね! 指先使うのマジすげーし、普段から何かやってんスか?」


「普段? 趣味っつう話なら…プラモ」


「…プラモ?」


「おう。SL」


「へ、へえー…でごいちとかそゆのっスか」


「へえ、知ってのか。オレああいう細かいもんとか好きでさ」


「ふうーん。細かい気配りの根本を見た感じス」


「…オマエってさ、他校の先輩相手でもいっつもそんなか?」


「? そんなってどんなっスか?」


「物怖じしねえっていうか、なんかそういう。…ま、王者の一年レギュラーなんかそんなもんだよな」


「ええ〜、なんか笠松サンにはそういう言い方してほしくないっス」


「そういうって何が」


「なんかこう…あ、笠松サン、コップ空いてる。お茶でいっスか」


「ん? おう。サンキュ」








(…何見てるんですか黄瀬くん)

(や、なんか…あそこだけ合コンか! みたいな)

(黄瀬。放っておけ)

(オ、オレのセンパイが穢される…!)

(…お前のじゃねーだろ)








自分が楽しいシチュ+自分が気になる人との接触 を一度にセッティングできる高尾さんの手際のよさに脱帽です
笠松さんからナチュラルに情報引き出すといいよ!笑
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