「もしもし」
『黄瀬か? オレ』
「……知ってる」
『だよな。今どこだ?』
「もういるって」
『OK。オレも今終わったとこだ。買い物して帰るけど、何か要るもんあるか』
「買い物? んなのこれから行けば、」
『や、いいよ。丁度スーパーいるし、オレだけで』
「……あっそう。ふぅーん」
『拗ねんなよ。いつものことだろ』
「別に」
『すれ違うかもしんねぇって思っただけなんだけど。一緒に来たかったか?』
「……知んないスよそんなん」
『ふーん。なら先に飯食ってるか?』
「やだ。絶対やだ」
『ふは、冗談だ。拗ねんなよ』
「うっさい。もう知らな、」
『涼太。お前明日休みだろ。だから今日は一緒に飯食いに行って、そっからずっとオレといるのがお前の仕事。明日はお前の好きなもんなんでも作ってやる。だから、買い物デートはまた今度な。明日何食いたい?』


「…………グラタン。マカロニ入ってるやつ」
『了解。バイク出しとけよ。すぐ帰る』


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