「悲劇だって構わない! とかいう流れで告白された」
「誰に?」
「3組の飛山」

壁をつたってずるずるとしゃがみこむ。顔を覆ってあーだかうーだか、男にしてはさらさらなその髪をちらりと見、つむじはっけーんといいながらぐりぐりと押した。「いたい」お前の声の方がね。

「いつもの冗談でしょーよ。なんで悩んでんの」
「だって。だってこれ」

もぞもぞと蠢くように頭を抱いていた腕がぴたり、とまる。次いだのは更に悲痛な声。

「お前と生きたいって返さないと駄目じゃんかよ」


…勝手にやってなさい。


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