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「#幼馴染」のBL小説を読む
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『Ciaoリゾット、突然で悪いんだがちょいと面倒なことになった。暇か生死に関係ねぇ程度の用事なら今から言う場所に来てくれ』

珍しくかかってきたソルべからの電話第一声にぐいと眉を寄せる。
ちょうど一仕事終えて自宅へ戻ろうとしていたところだ。
正直当事者の口からきっぱり面倒と言われた事に関わりたいとは思えなかった。

「急を要することなのか」
『ああ至急だ。いや、別に敵から攻撃を受けてるわけじゃないんだぜ?こんだけ悠長に話してんだ、間違いないだろ。
ただよォ……止められねぇんだよ、俺たちの力じゃあ』

俺たち、ということはいつも通りジェラートも一緒に行動しているのだろう。
見ていてげんなりするくらい仲のいい二人はスタンドの相性も抜群で、コンビでの任務失敗はありえないといわれるほど。
しかしそれが今、『止められない』とはどういうことだ。

「止められないならば殺ればいい。それともなにかバラすとまずい事情でも?」
『いや殺っちまってもいい。全然いい。むしろバラせたら万々歳だ』

静かに、けれど確かに焦った様子で現在地を伝えてきたソルべの後ろでジェラートの怒鳴り声が聞こえる。


『あっコラ、てめぇフラフラすんなって言っただろうが!ちょ、おい、どこ行くつもりだバカっ!!』


「……本当に、至急なんだな?」

ジェラートの台詞はまるで散歩中の犬に引きずられる子供みたいだったが、仕事帰りのくたびれた俺を呼びつけるくらいの、重大な問題なんだな?
半ば諦めまじりに再度確認の言葉を投げかけると電話越しのソルべがうんざりした様子でため息をついた。

『説得力ないかもだけど、地味に危機的な状況だよ』

頼むぜリーダー。
ブツリと切れた通話に、俺は数秒携帯を見つめた後ゆっくりともと来た道を引き返した。