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「おい、穿くな」

後ろからかけられた一声でぴたりと手を止めると、先程まで一緒に風呂に入っていたドフラミンゴがまだ体を滴っている水のせいで若干だるそうにしながらもフッフッフと笑った。
そうしてすいと手を伸ばされ、ふやけても固い指先がくすぐるように腰をなぞる。

「すぐに脱ぐんだ……いらねェだろ?」

おやまあ、男らしいというかビッチくさいというか。
おれに抱かれるまで処女だったとは思えない積極さである。
とはいえ、おれの好みをわかっているからこその振る舞いだと思えばビッチどころか健気としか言いようがないのだが。

「それを言うならお前もだろう?」

いやらしく煽ってくれたお返しにアイデンティティと言わんばかりに装着されているバスローブに不釣り合いなサングラスをずらして長い睫毛に唇を掠めさせる。
これから散々嬲られてぼろぼろと涙を流すそこをみせるのだからとサングラスを放り投げれば甘い目元にじわりと朱が差した。
素が出てるぞ、似非ビッチ。
そんなふうにからかえばプライドの高いドフラミンゴがムキになることは間違いないので、おれは愛おしさに緩む頬を押さえつけて引き締まった腰に腕を回したのだった。