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「#幼馴染」のBL小説を読む
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仕事でぐったりしてしまったときいつもなら癒しを求めて「つかれたしんどいスモーカーおっぱい揉ませてー!」と叫びながらつれない恋人を背後から思いきり抱きしめたりするのだが、なんだか今日はそんなことをする余裕すらないほど疲れてしまった。
特別忙しかったというわけではないので夏バテと寝不足が重なったせいだろう。
それならきっと、さっさと寝れば治るはずだ。
そう判断してふらふらベッドへ歩いていくと、「おい」と唸るような声を吐いた恋人がぐいとおれの肩を掴んで引き留めてきた。
普段本当におれら恋人かよってくらいドライでおれからがつがつ行かない限り干渉もしてこないというのに、珍しいこともあるものだ。

「なんだ、どうしたスモーカー」
「………か」
「ん?」

これまた珍しく歯切れの悪いスモーカーにこの体調でも根気強く付き合えるのはやっぱり愛だよなーと考えていると葉巻をもごもごさせるスモーカーの唇が「もむか」と小さく動いたのがわかった。
もむか。
揉むか。

「揉む…………、っは?」

スモーカーの言わんとすることをようやく理解して、理解しきれず声をあげるとその声を否定と捉えたらしいスモーカーがカッと顔を赤くして掴んでいた肩を突き飛ばしてきた。
もともとふらついていた足のおかげでよろりとよろめいて、それでもなんとか踏みとどまりモクモクしているスモーカーの背中を追いかける。
なんだ今の。
おれのスモーカーがものすごくかわいい。

疲れなんて、もう跡形もなく消し飛んでいた。