「酒飲んで目が覚めたら素っ裸の6メートルと同衾してた衝撃」 「あのときゃァ気まずさ通り越して感心したぜ。半分ぽっちしかねェくせによくもまあ、ってな」 「酒の過ちで忘れりゃよかったのにお前が『そんな粗末なモノじゃ挿れられたうちにはいらねェ』とか煽りやがるからついうっかり頑張っちまったんだよなァ」 「グラララ……ついうっかりであれだけ何度も出来るんだから若さってのは怖ェもんだ」 「いや、あれは若さがどうこうじゃねェよ。粗末なモノ相手にお前がいちいち可愛い反応返すのが悪い」 「ほう?なら今は可愛くねェってことか」 「馬鹿お前、そりゃァもうおれが若くねェからに決まってんだろ」 老いた自分と同じだけ年を食った恋人がグララと笑い「年のせいにしてんじゃねェ」なんて挑発するような視線をむけてくるものだから、言い訳などできるはずがない。 今日はとびきり気合いを入れて挑むしかないだろう。 |