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「#幼馴染」のBL小説を読む
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指定されたアクションを起こすまで絶対に出られない、なんて理不尽な部屋、普通なら納得できなさそうなものなのに『そういうものだ』と理解できてしまっているのが恐ろしい。
いつどうやって入ったかもわからないし、この部屋一体なんなんだろう。
まあ何にせよお互い五体満足で済む簡単な内容でよかったと心底思う。
どちらか死ぬまで出られないとかだったらただの雑用係にすぎないおれの命など目覚めると同時に軽く刈り取られていたに違いない。
そう考えて脳内で流れたグロテスクな映像に一つ身震いをし「じゃあさっさと出ましょうか」と隣でだんまりを決め込んでいるロブ・ルッチに手を伸ばしたら空中ではたき落された。
えっ、ちょっと傷つくわァ……。

「じゃなくて、なんで拒否するんですか!手ェ繋がなきゃ外に出られないんですよ!?」
「……今日は休暇だ。急ぐ必要はない」
「そりゃおれだってそうですけど、だからってこんな何もない部屋にだらだら留まる理由もーーあ、ハイすみません黙ります」

ギロリと睨みつけられ慌てて口を閉じるとルッチは鼻を鳴らしておれの足元に座り込んだ。
部屋が狭すぎて適切な距離をとれないうえ互いが立てる以外の音が聞こえないせいでその存在を強く意識せざるをえず、そのうち「呼吸音がうるさい」とか無茶苦茶な難癖つけられて殺されやしないだろうかと不安になってくる。
せっかくの休日にわけもわからないまま殺戮兵器と二人きりなんて……長官、とりあえず時間外労働のお手当てくださいお願いします。