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「#幼馴染」のBL小説を読む
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やけにまじまじと顔を見られていると思ったら、どうやら暇を持て余したミホークはその無駄に優れた動体視力を使っておれの表情の癖を探っていたらしい。
そんなことで潰せる暇なら他にいくらでも方法があったろうに。
嬉しがっているときに少し鼻が膨らむなんて情報知っていったい何の得があるっていうんだ。
おれが恥ずかしいだけじゃねェか。
仕返しにじっと見つめてみてもミホークの基本装備である無表情は揺らぎもしないし、まったくもって腹立たしい限りである。

「……おい」
「なんだ」
「いつまでそうしているつもりだ、アルバ」
「お前が面白い反応するまでだけど?」
「………………朴念仁め」

意地になって見つめ続けること一分、ようやく表情を崩したミホークが大きく溜息をついたあと不機嫌そうに眉を寄せておれを詰ってきた。
そして襟を掴まれ、急接近する顰めっ面。

「空気を読め」って、お前そんな空気出してなかっただろ。
あの無表情でキスされたがってるとか思わねェよ普通。

「アルバ、鼻が膨らんでいるぞ」

うるせェ。