「今日は!おれの!誕生日だべ!」 「知ってるけどプレゼント催促されても用意してねェぞ」 朝一おはようの挨拶の前に熱っ苦しく自分情報垂れ流すバルトロメオに目を眇めながらそう告げる。 どうせ麦わら関連じゃねェと喜ばないんだろ?そんな入手困難なもん用意するの面倒い、とストレートに気持ちを伝えるとバルトロメオはきょとりとしたバカ面で首を傾げた。 「いや、別に催促するつもりはねェが……アルバから貰えるもんなら何だって嬉しいに決まってるべ?」 それよりおめでとうって言ってほしいべ!と何やら無邪気な笑顔で寄ってくるアホの脳天に拳を落とす。 バルトロメオのくせにかわいいとか生意気だ。 「いてェべ!なんでいきなり殴るんだべ!?」 「うるせェ、今日の朝食はケーキだ馬鹿野郎誕生日おめでとう」 「ありがとう、だけど、いてェべ!!」 鼻輪に指かけて食堂まで引きずるおれに泣きながらもバリアしないこいつが産まれてきたことは、まあ神に感謝しないでもない。 絶対に一生言わないけどな。 |