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大柄な所有者が芋虫みたくゴロゴロしても落っこちない素敵な大きさのベッドの上で真っ裸でひっついて転がってる俺と若。
バスルームで剃毛プレイ強要されてたとき以上に悪夢じみた、いっそ狂気的といっても過言ではない光景だ。

あのあと結局、若が焦れてその先を催促するまで足だけを責め嬲り寝室に場所を移してからも若が正気に戻らないようある意味で気を使いながら最後までいたしてしまった。
能力を使うそぶりを見せるたびに追い立てて余裕をなくしてやったら動かそうとしていた指で必死にシーツを掴んで喘ぐもんだから煽られて、つい。
あくまで若が強請ってきたわけだし和姦だとは思うんだけど実際のとこほぼレイプだよ。
どーしましょ。
終わった後もこうしてだらだら寛いでるくらいだから殺されはしない……よな?
つーかいくら足が好みだからって若相手にここまで盛り上がるってヤバいだろ俺。
最近若以外に興奮するような足見つけらんなくて誘われても断ってばっかだったし、溜まってたのかなぁ。
適当に相手見繕っとかないと今後まずいことになるかもしれん。

「若ー、ヒューマンショップで足長族の奴隷って取り扱ってます?」
「……あァ?」

知られてしまった以上隠すだけ無駄だと自らの性的嗜好全開で前々から気になっていたことを尋ねると若が地の底から響くような声を出し俺を睨みつけてきた。
ここまでわかりやすく「機嫌が悪いです」という顔をした若を見るのは初めてだ。
怒るときでも大抵笑ってるから、こういうむすっとした顔は新鮮だなぁ。

「男でも女でもいいから観賞用に一人欲しいなーっ思ったんですけど」

なんでそれで若がキレるんですか。
素直に疑問をぶつけると返事がわりに緩慢な動作で腹の上に太ももを乗せられた。

「ん」
「……ん?なんです?どーしました若」
「足」
「足?」

これは、あれか?
足が見たいならおれの足でも見てろ的な?
さっすが若あんなことされた後なのに気前いーなぁ……じゃなくて。

「ちゃんと金払って奴隷買いますって」
「ん」
「若の足とかそんな恐れ多い」
「ん」
「俺の都合で若に負担かけるなんて」
「ん」

ごり押し……だと……?
断ろうとするたびにぐいぐい身体に足をすりつけられてまたちょっとムラッとしてしまった。
おかわりとかアリなのかなぁ、と手を伸ばしかけてハッとする。
いかんいかん流されるな俺、いくら好みでエロくて身体の相性抜群でも相手は若だ。
七武海でドレスローザ国王のドンキホーテ・ドフラミンゴだ。
今回は乗り切れたっぽいけど下手したら殺される。
腹上死は男のロマンとはいえ俺はまだ死にたくない。

「若ぁ、俺、言った通り足フェチなんで、もう御存じでしょうけど見るだけじゃ終わんないっつーか……ぶっちゃけヤりたくなるからそういうことされると困るんですよー」
「ヤりたいならヤりゃいいだろ」
「……若、もしかして眠いです?」
「ん」

さっきからどっか上の空というかぽやんとした感じだからおかしいなぁとは思ってたがそうか、眠いのか。
まあ、あんだけヒンヒンないてりゃ体力消耗するのも仕方ないってもんだ。
腹に乗せられた足の上で未練がましくうろうろしていた手を頭のほうに持っていきヒヨコみたいな短い髪を撫でると、若はどこか満足げに息を吐いてゆっくり瞼を閉じた。
そのまま安らかな寝息を立て始めた若によって強制朝チュンコースが確定したわけだけど、俺はできれば若がうつらうつらしてる間に帰ってしまいたかったなぁ。
朝一どういう反応すればいいのか判断に迷う。
土下座なの?
それともモーニングコーヒーとか用意しちゃうべきなの?
若の頭は俺の腕の上だし、足は腰に絡みついてて半ば抱きつかれてる状態だし、本当に何なんだろうなぁコレ。