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「#幼馴染」のBL小説を読む
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嫌われたわけじゃないんですか二回目三回目もアリですかおかわりしてもいい感じですかと詰め寄ったらドン引きした若に再度蹴り倒されたけど餌をぶら下げられてテンションが上がった俺はその程度じゃへこたれない。
流れる鼻血もそのままに「嫌がることはしませんから!ちゃんと気持ちよくしますから!」と足に縋りつき、執念で若から諸々の肯定をもぎとることに成功した。
当初予定してた愛人じゃなくて『触れていいのは若がその気になったときだけ』というシビアなセフレのポジションだがあの状況から殺されることなくもう一度若の足を愛でるチャンスを貰えただけで充分すぎるほどの成果だと思う。
ちなみに鼻血を拭いた後ダメもとで誘ってみたら「一人でヌいてろ」とすげなく断られてちょっと落ち込んだ。
気づかないうちに随分と若のプライド傷つけてたみたいだし機嫌がなおるまではおあずけだろうなぁ。
さっき目に焼き付けたオカズの鮮度が落ちる前に「よし」してもらえたらいいんだけど。

……とか考えてた俺は、正直言って甘かった。
機嫌をとるべく積極的に会いにいくようになって再確認したのだが若はドSだ。
わざと煽ったり期待を持たせるようなことを言いながら、いざ俺が手を出そうとするとすっごい楽しそうに笑いながら拒絶してくる。
そう、若が俺の誘いに乗ってくれないのは機嫌云々が理由じゃない。
若は、俺が若の掌で転がされ落胆する様を見て面白がっているのだ。
いま考えれば顔を真っ赤にして可愛いことを言ってたのだって手に入れたオモチャが思った通りに動かなくて癇癪を起していただけで、別にデレでもなんでもなかったんだろう。
若が「まて」を解除する日など一生こない。
そういう遊びなんだから当然だ。
若は偉くてこわーいドンキホーテ・ドフラミンゴ。
下手に関わるとロクなことにならないって何回も考えてたはずなのになぁ。

「アルバ……おれの前で考え事か?」
「いやぁ、若の膝枕は硬そうだなーと思って。ちょっと試させてくれません?」
「フフッお断りだ変態野郎!」

ほーら、即答。
それでも若が楽しそうだからまあいいか、なんて思うあたり俺の頭は相当イカレてる。