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【OP】メシウマ床上手なアホと話を聞かないサカズキのなにかがおかしい契約結婚

ファックとおいしいご飯に命かけてるセフレなのか恋人なのかよくわからない感じのアホに「これからもずっと一緒の家に住んで食費も出してくれるっていうならさァ、毎食おいしいごはん用意するし夜ももっと頑張るからもういっそサカズキに永久就職させてよー」って言われてむすっとした渋い顔のまま頷いたサカズキと「マジでー?じゃあ改めてよろしくー」ってへらへらしてたアホ。
この時点ですれ違いが発生してるんだけど両者全く気づいていない。
そして普通に恋人にプロポーズして受け入れられたものだと思って「やったー夫婦夫婦!」ってはしゃいでた主人公にサカズキが翌月25日に寄越してきたものは結構ぶ厚めの給料袋。
多分新札で50万ベリーくらい入ってる。

は?

「え……なにこれ?サカズキの給料?おれに管理しろってこと?」
「わしの稼ぎがこの程度なわけがあるか」
「だよねーサカズキ高給取りだもんねー。え?でもじゃあこれほんとなに?」
「呆けるな。おどれの今月の給料じゃ。さっさと受け取れ」
「えっ?……待って待って、給料?もしかして就職って言ったから?え、まって、なんか違う、これおれの思ってる感じのやつじゃない。なんかおかしいからちょっと一旦解雇してくれる?」
「ッ、ふざけるな!解雇も何もあるか!永久就職と抜かしたのはおどれじゃろうが!!」

額が不満なら考えちゃるけェ精々真面目に尽くさんかって鬼の形相で怒鳴られてまごまごしてるうちに給料袋押し付けられて主人公はしょんぼりしながらサカズキ曰く『給料』を袋ごと全額タンス預金する。
趣味であるおいしいご飯をつくるための食費はサカズキが出してくれてるし服もたまに無言でプレゼントしてくれるしヤリチンだけどファックはサカズキ以外とするつもりないしその他諸々の娯楽にも興味がないからお金貰っても使わない。
そんなのより愛がほしい。
話を聞いてくれないサカズキに自分の想いを伝えるためにセックスの最中「好きだよ、愛してるよ」って言いまくるんだけどサカズキはそれをリップサービスだと思い込んでるからサービス分は来月の給料に上乗せされる。
サカズキが喜べば喜ぶほど増えていく給料に主人公はそのうちげんなりして愛の言葉をささやかなくなって、それでもサカズキは主人公を手放さない。


そのうちなんだかんだあって主人公は『乙は甲を生涯心から愛し続けることを誓わなければならない』とかそんな文言を目一杯書いた契約書を作成してサカズキと正式な契約を結ぶと思われます。
ノリで印鑑じゃなくて血判にしようぜ!って言ったもののサカズキが指置いた瞬間紙がジュッて焦げたので契約書は穴あきになった。
喜んでうっかりマグマグしちゃったらしいですよ?
可愛いでしょううちの嫁さん!

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