【JB】叶黎明に気に入られてオフパコするはめになったガチコスプレイヤー16ちゃい
たった一つのコメントで目をつけられてオフパコするはめになる未成年コスプレイヤーとからかうつもりがとんでもないことになっちゃう叶黎明(すけべシーンなし)
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学生時代の友達の結婚式があるとかで実家に帰ってきた社会人姉に「タブレット忘れたから貸して」と強奪され、スマホもパソコンもあるし別にいいんだけどさぁと不貞腐れつつようやく返してもらえたと思ったら某動画サイトが姉のアカウントでログインしたままになってた。
そういや推しの配信者の動画がどうって言ってたな。誰の動画見てたんだろ
ってレイメイかよ姉ちゃん趣味悪すぎ！！
レイメイの動画はたしかに面白いし顔だってイケメンだ。尖ったキャラをしているがそこが魅力と感じるやつも多いだろう。
だけどオレは去年のハロウィンでコスプレするためにありとあらゆる方向から徹底的に調べまくって観察したから確信してる。あの叶黎明という男、間違いなく二次元にしか存在しちゃいけないタイプのろくでなしだ。いわゆるサイコパスというやつ。複数人殺しててもなんら不思議じゃない。というか、想像したくないけど殺してると思う。少なくともオレはその前提でコスプレした。
そんなやばい男にどれだけ入れ込んでるのかと確認してみたところ、コメントは山ほどしてるしスパチャも相当額。これはダメだ。真正面からレイメイはやめとけって言っても絶対聞く耳もってもらえない。むしろ反発して余計にのめり込む可能性すらある。
「……弟にアカばれしたって気づかせればコメントとかスパチャで関わろうとするのは止められるかな」
ちょうど配信してるし姉のアカウントからコメントつけとくか。そう思って動画を見ると画面に映し出された男の手が滑らかなホイップクリームを作っているところだった。勢いよく流れていく驚きと賞賛のコメント。観測者の諸君が聞いて呆れるな。
「『誰だよ』……っと」
常に動いているし袖で半ば隠れているとはいえ指の長さも爪の形も肌の色もしっかり見れば全然違う。間違い探しのような微妙なそれらはオレからすればみんな気づいてるのに空気読んでんで気づいてないフリしてんのかと疑いたくなるほどの明確な差異だった。
だから本当にうっかりと。出来るやつは出来ないやつの気持ちがわからないものだと理解しているからいつも気をつけているのに、ついうっかり、レイメイ好みの餌ーーレイメイのことを『よく見ている』とわかるコメントを投げてしまった。
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上っ面すら見えていないペラペラな肯定の言葉が並ぶなかひときわ異質さが際立つ短いコメントが目についた。
入れ替わりに気づいたやつがいたんだと、自分が見られたことに気分が浮上する。
黎明からすればあんなものは気づいて当然のシロモノであり気づかないほうが逆におかしいと思っているのだが、世界の観測者である黎明は大多数の人間の節穴ぶりを飽き飽きするほど知っていたので掃き溜めに咲く小さな野花を見つけたような温かい気持ちでコメントのアイコンをクリックした。
見覚えのあるアイコンだ。ということはこれまでも何度もコメントしていたのだろうが、あいにく印象に残っているものは一つもない。脳みそを働かせていないのが丸わかりな似たり寄ったりの好意の羅列。
たった一言、わずか3文字のコメントから滲み出る幼さと鋭さは盲目に媚びるだけだった人物とはどうあっても一致しない。
「乗っ取りじゃなけりゃ家族か友人だろうな」
手っ取り早く済ませるならDMでアカウントの持ち主に接触すればいい。熱心なファンなら簡単に食いつくだろう。
しかし二秒ほど考えたあと、黎明はその手段をとることを脳内で却下した。
下手に接触した結果興味のないやつに勘違いされてつきまとわれでもしたら興醒めだ。
いまはテラリウムも満室だしメリットがなにもない。
それなら銀行御用達の興信所を使って調べたほうが余程面倒がなくてすむ。
都合の良いことにアカウントには身バレの危険性を考慮していないいくつかの動画に他SNSへのリンクまであった。特定にさした時間はかからないはずである。
「早く会いたいな、観測者？」
未だ見ぬ画面の向こうの何者かが観察に足る相手であることを期待して、スマホの画面をパチンと爪先で弾く。
それはお互いの人生において絶対に必要のなかった運命が弾けてしまった瞬間だった。
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そんなこんなで興信所使って調べてみたら主人公が去年の渋谷ハロウィンで『コスプレじゃない本物のレイメイ』として噂になってた男だということが判明。
化粧で寄せてるとはいえ元の顔が違うし身長だってレイメイよりずっと低い。写真で見たら到底本物には見えないのに、動画で見るとあまりにも本物。ナマで見た人は本物かどうか疑いもしなかったらしい。
圧倒的な人間観察力と再現力。魂の模倣。見透かされ、奪われる感覚。
コイツは当たりだ！と喜び勇んで会いにいったら警戒心こそすごいけどウブだし若いし、なにより黎明の顔が好みらしくとんでもなくちょろい。
これは押したらいけるなと面白がって家に連れ込んでノリノリでのっかった。
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そして16ちゃい男子の観測外の膨張率にビビって「え、なに……むり……」ってオフパコキャンセルしようして「え、いやこっちこそいまさら無理なんで」とがっつり喰われる身勝手処女(190a28ちゃい)。
気まぐれで済ませるつもりだったのに気まぐれとか言ってられないぐらい体の相性がよかった。事後混乱して悲壮な顔しながら「結婚するか！？」って聞いちゃうぐらいには相性最高だった。
一回りも歳下の男に抱かれて観察する余裕がないほどぐっちゃぐちゃにされる自分が解釈違いすぎて受け入れられない黎明とサイコパス殺人鬼(確定)相手にあとで殺されてもいいやと思うぐらい興奮しちゃった主人公。気持ちはどうあれお互いにもう離れられない。道踏み外しちゃったねご愁傷。