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【剣盾】そらとぶタクシーの若社長と初恋に奪われたまま取り返せないキバナ

そらとぶタクシーの若干ゲスくてがめついやり手若社長がユウリちゃんのトレーナーとしての才能に目をつけて大人になったらうちに就職してくんないかな〜なんなら嫁になってくれるとありがたいな〜あと5年もすれば余裕で女として見れるし今のうちにツバつけとこ〜ってちょくちょくちょっかいかけようとするのをキバナに邪魔されて「え……なにお前ロリコンなの……?」ってなる話。
あるいはチャレンジャー時代ワイルドエリアで遭難しかけたところを主人公に助けられ不覚にもときめきを感じてしまったキバナが「誰がロリコンだこのクズ野郎💢💢もう10年だぞ💢💢気づかれたくはないけどいい加減気づけよ💢💢」ってなる話。

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主人公は基本利益優先で動くけど困ってる人がいたら見捨てないし遭難しかけてる人がいたら率先して助けに行く(後々それを宣伝に使う)から同年代のジムチャレ女子の初恋泥棒だったりする(ただし後々ゲスがめつい部分に幻滅される)
キバナもうっかり惚れちゃったうちの一人だったんだけど男同士だからか打ち解けるのが早くて自分を助けてくれた空のヒーローが素の表情を見せてくれることにドキドキしてる間に深みに嵌って抜けられなくなった。クズだってわかってるのにアーマーガアの足に捕まって空飛ぶワイルドな姿とか見ると未だにドキドキする。最悪。

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サイトウちゃんは一瞬乙女になったけどすぐ夢から覚めた派なのでキバナの恋心を知ったらどストレートに「趣味悪いですね」って言うよ キバナも反論できないから「しってる……」って力なく同意するよ。

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利益重視の主人公だけどジムチャレンジ中の遭難率ぶっちぎり一位で動くたびに迷子になってたダンデのことだけはガチで心配してて特別に鳥笛(主人公のアオガラスを呼ぶ用)渡してたりするからキバナ的にはとても腹が立つ。
そしてキバナの恋心を知ったダンデは「趣味が悪いな!」って言うしキバナは「知ってる💢💢」って返す。

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最終的に口説くのをやめない主人公を押さえ込みながら「こいつは良くない男だからやめとけ。絶対苦労するから」って渾身の説得をかますキバナに空気読まないユウリちゃんの「キバナさんはなんでそこまでおすすめしない人を好きになったんですか?」っていう爆弾が投下される。

「キバナが?おれを?好き?あっはははないない!なんでそんな勘違いしたんだよユウリちゃんってばもー天然なんだから!なあキバ……キバナ?えっ?」

赤く染まった褐色の肌と絶望だか悲愴だか羞恥だかが入り混じった表情を間近で見てしまっては冗談だと流すこともできず気まずい沈黙のあといつにない真剣な顔で「ちょっと落ち着いて考える時間がほしい」って言って離れていく主人公。
さっきまであんなに強い力で自分を押さえつけて拘束していたはずの腕は驚くほど簡単にはずれた。

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気づけよとは思ってたけどいざ知られるとやばいばれたどうしよう考えるって何をって延々と頭の中でぐるぐるしちゃって吐きそうになるキバナと会社に戻って社長室で冷えたおいしいみずを一気飲みして頭ガリガリ掻いて深いため息を吐く主人公。社長の一人息子として無意識のうちに会社の付属品として育てられてきたから一番冷静になれるのは家でも大空でもなく会社にある自分のデスクという闇。

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「あのさ、冷静に考えてみたんだけどドラゴンタクシーってありだと思うんだよ。価格設定が高くても乗りたがる客は絶対いる。育成が難しいだろうけどキバナになら任せられるだろうし。会社の後継者に関しても血縁者じゃなきゃダメってわけじゃない。会社の発展を思えばキバナをビジネスパートナーに選ぶのは、正直全然ありだと思う」

突然現れて突然プレゼンじみた話を始めた主人公にぽかんとしてるうちに「でもおれは嫌だ」って言われてキバナは完全に話についていけなくなる。自分の好意が主人公の中でどう扱われてるのかまったくわからない。
わかるように話せって目で訴えてたらしばらく言葉に詰まったあと「今までそういう目線でしか付き合う相手を選んだことがなかったからおれにもよくわからないんだ。ただおれは、お前をそういうふうには扱いたくない」って曖昧ながらはっきり答える主人公にやっぱりよくわからないって顔するキバナ(状態異常:混乱)

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「そ……れ、は、オレさまがビジネスとしてありでも恋愛としては見れねぇから無理ってこと?」
子供のユウリですら口説いたくせにと思う反面数年で大人になる少女と男の自分では比べるまでもないだろうとも思う。振るなら変な御託を並べずさっさと振ってくれればいいのに。
もうどんな顔していいかわからなくて引きつった笑みを浮かべてると「無理って言いたかった、っつーか無理って言うつもりで来たんだけど、それも無理だったっていうか」ってガリガリ頭掻いてくそでかため息吐いた主人公が「キバナがかわいいとかありえねぇ〜……」って呟くのが聞こえてキバナは死ぬ。
ユウリちゃんはそんな二人を遠くから眺めながらウブのみ齧って「甘酸っぺえな…」って笑ってる。何者だお前。

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・若社長
ローズ委員長に直談判してリーグとそらとぶタクシーの事業提携を成し遂げた仕事人。発達していくガラルの交通網に押されてじわじわ疲弊していく会社を立て直そうと挑み続けてる人。
だからこそダンデに挑むのをやめないキバナのことをずっと前から無意識のうちに好きになってたしポケモンバトルに集中させてあげたいからビジネスには巻き込みたくないと思ってる。
生まれてこのかたずっと会社のために生きてきたので自分と会社の損益を切り離して考えられず、利益になるとわかってる相手を仕事の道具として扱いたくないと思ったことも初めてでキバナのことを扱いあぐねてる。
でもそこは切り替えが早くてゲスくて損得勘定が得意な生粋のビジネスマンなのですぐにキバナをのびのびさせつつからかって愛でることを覚えてラブコメしはじめるよ。
キバナって趣味悪いよね!

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