【剣盾】返り咲きのカブさんと番犬ジムリーダー

カブさんのことが大好きで目標にしてたのに自分の成長じゃなくてカブさんのスランプのせいで世間からカブさんより上って評価を受けちゃってジムリーダーの座をかけた戦いでも誰よりカブさんの勝利を願いながらも勝ってしまった男がいた。
温厚で人当たりのいい青年がふざけんなクソったれって誰に向けているのかもわからない罵声を吐いて「待ってますからね、預かってますから、おれは誰にも、あなたにも負けないほど強いジムリーダーになってみせますから、だから必ずまたおれを倒してくださいね」って情けないほど必死な顔で泣き縋ってきたおかげで今もカブさんは現役続けてる。
ちなみにカブさんがジムリに返り咲いた瞬間かつての入れ替え戦で勝利したときとどっちがマシかわからないくらい情けない泣き笑いを披露した青年はその場でカブさんから告白されてほのおタイプのジムリーダー改めほのおタイプのジムリーダーの恋人になった。
青年もカブさんのことが好きだったけど気持ちを伝えて嫌われるのが怖かったから表に出すのは尊敬だけって決めてた。ので「負けたままじゃ格好がつかないからね。気持ちを伝えるのは勝ったときにしようって決めていたんだよ」ってへにゃっと笑う年上の恋人が可愛くて格好よくて男前で抱いて……ってなる。まあ抱くんですけど。

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(人生死ぬまで修行って言ってるカブさんが諦めて現役引退するってことはつまりそういうことなので主人公は実はカブさんの命の恩人だったりする)

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主人公はもともと人懐っこい犬系の性格でカブさんにはそれがより顕著だったんだけどジムリーダーになってからはバトル中一度も笑わず淡々と相手を追い詰めてたしジムリとしての最後のバトル(カブさんと戦ったとき)なんかお互いすごい殺気立ってたから試合後「おかえりなさい」ってべしょべしょの笑顔でカブさんに抱きついた主人公に豹変にたくさんのファンが度肝を抜かれた。
自分がカブさんになついてたことを知ってる人は世の中に沢山いる。過剰なくらい本気でやって本気で負けなきゃ八百長だなんだと喚いてカブさんの名誉を貶めようとするやつが現れるのは想像に易いので手抜きなんか出来るはずがない。あと本気でやらなきゃカブさんに怒られちゃう。
カブさんも主人公が自分に負けないジムリーダーになるから倒しに来いと言ってくれたのを憶えてたから本気の本気で挑んだものの真剣になりすぎて殺気が漏れたし主人公は憧れのカブさんに嫌われたと思って非常にショックをうけた。カブさんがリーダーの座に戻ってくれさえすれば自分がどう思われようとどうでもよかったはずなんだけどね。

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主人公とカブさんのえっちは主人公が「カブさんにそんな無理させられません！！」って受け身を買って出ようとするんだけどカブさんが「ぼくは……その、求められるほうが好きみたいだから」って照れながら言うからもう大変なことになった。
ジムリーダー入れ替え戦で負けてぽっきり折れてしまった精神をそれでも主人公に求められたという事実を添木にすることでどうにかまっすぐに繋ぎ直すことができた経緯があるのでカブさんにとって主人公に求められるのはとても特別なことなんですよ。
まあえっちしたらそんな深い話考えてられなくなるから関係ないですね。
求められすぎるのも考えものですね。