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【OP】ドフラミンゴが恋人と別れてから元鞘になるまで

付き合ってるのになんで女侍らせてんだよ他の奴との距離がいちいち近ェんだよ恋人はおれだろうおれのことだけ見ろよっていう嫉妬しいの束縛系主人公と主人公の気持ちがまったく理解できないドフラミンゴ。

束縛っていっても口うるさく言うだけで実力行使はしない(できない)からドフラミンゴも気にせず好き放題してたんだけどある日唐突に主人公が冷めた目で「別れよう」って言い出す。
別れるっていっても何も変わらない。
主人公はドフラミンゴの部下だから傍から離れるわけでもないしドフラミンゴが要求するならセックスだって今まで通りにする。
ただ『恋人』って縛りがなくなるだけ。
「口うるさい恋人と気軽にヤれるセックスフレンドならお前は後者の方がいいだろう、だから別れよう」って言われて、ドフラミンゴは主人公の笑ってる顔が好きだったから付き合ってからというもの嫉妬して不機嫌な顔ばっかりの主人公のこと思い返して「いいぜ」って即答しちゃう。
恋人じゃなくなってもやることは同じで煩わしさが減るならそのほうがいいに決まってる。
そんな安易な気持ちで別れるんだけど、もちろんのことドフラミンゴが思うような結果にはならない。
主人公は部下としてドフラミンゴの近くにいるけど口実をつくって会う時間を増やそうだとか二人っきりになろうだとかしなくなるし夜の誘いをかけたら断らないけど甘い言葉も労わるようなキスも与えられない。
大好きだった笑顔は自分以外の人間にも分け隔てなく振りまかれ、比例して笑顔が減っていくドフラミンゴの目の前で女と親しげに会話する。
ドフラミンゴが誰となにしてても見向きもしない主人公に、それを望んだはずなのに「おかしい」と苛立つドフラミンゴ。
なんでだ、おかしいだろ。だってお前あんなに、おれに、お前以外のやつに近づくなって。

「嫉妬するのは恋人の権利だろうが」

いつだったか、こんなことで嫉妬すんなよと笑うドフラミンゴにさも当然といった様子で返された言葉を思い出す。
ああ、あいつはおれが恋人だったから嫉妬してたのか。
もう恋人じゃないおれには嫉妬することはないのか。
おれに、あいつを縛る権利は、もう。

ってここで諦めないのがドフラミンゴ。
即行主人公拉致って一方的に糾弾しだすよ!

「フッフッフ!◯てめェ、嘘つきやがったな」
「嘘?なんの」
「なにも変わらねェといっただろうが!」

言葉もキスも距離も時間もなにより向けられる感情が全然違う。
こいつはおれに嘘をついた、騙しやがったんだ。この、おれを。

「お前が嫉妬されるの嫌だって言ったから別れたんだぞ」
「いいや、言ってねェ。おれが言ったのは『鬱陶しい、いちいち嫉妬すんな』だ」
「同じだろ」
「フフフ!どこが、おなじだ?おなじだったとして、それで、おれが、別れたいと言ったか?」

ふざけんなおれはお前が変わらないと言ったから応じてやったんだてめェの勝手な都合で嘘までついておれから離れるだと?許すわけがないだろうそうだ許せるはずがない当然だお前はおれのものなんだからなァ!

「つーわけで復縁だ。わかったなダーリン?」
「嫉妬するし束縛もするぞ?」
「フフッ!鬱陶しいなァ!」


結論:バカップルの痴話喧嘩

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