――――バンッ
鋭い銃声の後に感じだ鈍痛。赤く染まるソレを見て撃たれたのだと視覚的に捉えた。
久しぶりの戦闘。相手は格下の雑魚共。壊滅状態にあった敵の一矢報いた矢は私に命中したようだ。
「×××っ!!おい、ペンギン医務室から包帯と薬品。シャチお前は清水。ベポは――――」
慌ただしく指示を出すローの腕を掴み訴える。
――もう駄目だと――
「そんなこたぁねぇ、間に合う」
私の言わんことを汲み取ってか反論するが、彼が一番解っているのだろう。その証拠に私の目を見ない
「―――っく、ロー、最後っ、、まで、、側にいて、目を見てて―――っ」
「わかった。側にいる、目もみてる。っだから、逝くな×××っ」
苦しそうなローの顔を見るだけで、撃たれた痛みとは違う痛みが私を襲う
思えば、私がローを求めたのはこれが初めてかもしれない。ローと思いが通じた日私は決心したのだ。私からはローを求めないと。
私たちは海賊。重すぎる愛はいつか狂気に変わることを知っている。
安全な日はないこの身、いつ私が屍と成り果ててもローが狂気に狂わないようにと、、、
ローはその思いに気づいてたのだろう愛してると言わないこの唇に、決して回さないこの腕に、ただ寂しそうな顔をするだけだった
「ロー、海賊王になって、絶対」
愛してるとは言わないから
「あぁ、」
「―――っ、みんなを守って」
貴方のこれからを祈らせて
「っ、、あぁ」
あぁ神様、一度でいいから彼の背中に腕を回させて