戦い挑む船大工たちを、いとも簡単に蹴散らす仮面の奴ら






何故?麦わらの仕業じゃないの?

仮面を被った奴らは何者?




――右にいったぞ、右だ――



――空を、、、跳んだ?――



――ドカーン、バンッ――




あちこちから聞こえる大声と爆発音。私も早く逃げないとコロサレル、、、





船大工としての腕には自信があるが、戦闘においての自信はない。ましてや自分より力のある男たちが簡単に投げ飛ばされているのを目にした今逃げることしか頭になかった





はぁっ はぁっ、、、 あそこを曲がれば下に降りる道が、、、、

もうすぐ、、、あと少し、、、
















っ、、、あともう少しで階段とゆうところで、どくろの仮面に出くわしてしまった







ゆっくりと、近づく仮面に死を覚え、目を閉じ次に来るであろう苦しみを待った













「×××、はよう逃げい。」





カク?カクなの?


苦しみの代わりに降り注ぐ愛しい人の声に思わず顔をあげるがそこにはもう誰もいなかった


そっと触れられた頬をなぞると血がついた。カクのものかもしれない。少なくとも私に傷はない


カクが助けてくれた

彼はどこ?無事なのかしら?確かアイスバーグさんの部屋を護衛してたはずその彼がここにいたと言うことは、部屋の護衛が手薄なんじゃっ!?

アイスバーグさんに何かあったらそれこそ一大事。助けなければ、、、

正直怖い。でも、何かあったらカクがいる。どくろ仮面もカクが追い払ったようだし、私がやられたとしてもカクはきっと大丈夫。アイスバーグさんとカクが無事なら、死んでも構わない。









さっきまでの道を引き返し、アイスバーグさんの部屋へ急ぐ





はぁっ、、はぁっ
















カクが倒れている。何故?何故?


そんなはずないと思いながら、近づくと、カクではなかった。

でも、なぜカクに似せる必要があるの?

なぜ職長たちに似せて倒れているの?

頬の血は誰のもの?






混乱した頭を覚醒させたのは、アイスバーグさんの部屋に佇むカクを見たからその手に持つどくろを見たからあぁ、カクはアイスバーグさんを殺すのか、、、、、そして私も












カク、カク、カク、、、

心のなかで呼んだはずなのにまるでなにかに呼ばれたように振り替える彼。怯えるような憂いているようななんともいえない表情をする彼に微笑む私はキチガイだろうか?

一歩、また一歩と近づいてくるカクに安心感さえ生まれる私は馬鹿だろうか













「無事でよかった、カク」



「悪夢を見せずに終わりたかったんじゃがな。×××のお陰でなかなか楽しかったぞ。×××はいい暇潰しだった。じゃがな、遊びは終いじゃ。わしはお前さんを愛したつもりなどないわい。お前さんは知りすぎた、、」




「そう、私を殺すの?痛いのは嫌よ」





「ならば、お望み通り楽に死なせてやるわい」





「ありがとう。今まで、、、、、、






ねぇカク?私も愛してる。」





「っ―――、戯言を」




ねぇカク、私たち結構長いこと連れ添

ったのよ? 貴方が嘘をつくとき決まって右端の口元が不自然にひきつるの私が気づいてないとでも?

貴方はとても優しい人。だから私も騙されたフリをする。

でもやられっぱなしは嫌だから、最後にそっと仕返しを


"私
愛してる"


薄れる意識と首に感じる彼の体温。


濡れているのは私の涙?それとも、、








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