トントン――
「お入りなさい、ミス野崎」
「失礼します」
「荷物は全てまとめてきましたね?」
「はい。でも先生、私には帰る家がないんです。先生も私が孤児だということはご存知でしょう?先日のクリントン兄弟のことなら謝ります。占い学もさぼりません。ですから「何を言っているのです?あなたを退学にするとでも?」」
「――…」
「――…」
「違うんですか?」
「当たり前です。あなたを今日ここに呼んだのは、あなたにしか頼めない頼みがあるからです。」
「はぁ、、頼み?」
「ええ、実は昨夜ダンブルドア先生が私に会いに来ました」
「、、、あの、ここ笑うとこですか?」
退学じゃないからほっとしたけど、何この空気。マクゴナガル先生っていつからソッチ系の人になっちゃったわけ?
だってあり得ないもん、ダンブルドア先生、死んじゃってるし
「いいえ、違います」
「ですよね、、。すみません。」
「ダンブルドア先生は人助けをしてほしいと頼みました。私ではなく、あなたにですミス野崎。まぁ、話すより見せた方が早いでしょう。来なさい」
そういって連れてこられたのは鏡に囲まれた器の前。
あ、知ってるー。これ他人の記憶を見るやつだっ!なんてわくわくしてたらマクゴナガル先生に手を捕まれ器の中に吸い込まれていった。