もうだめ。あたしの人生終わっちゃった。何もかも、さよならって感じ
あたしは野崎リン。ホグワーツの7年生でグリフィンドール。9月には卒業して、闇払いになるはずだった。
そう、はずだった。つい先程、友人のパティから伝言を伝えられるまでは。
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「HEY!リン。マクゴナガル校長から伝言よ!今夜9時、全ての荷物をまとめて校長室に来なさいって。あなた、いったい何をしでかしたの?」
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<荷物をまとめて校長室>この言葉の意味がわからないほど、あたしは馬鹿じゃない
―何をしでかしたの?―
こっちが知りたい。何かの悪い冗談だと思いたいけど、あの堅物先生が冗談なんて言うはずがないのは重々承知だ
こないだクリントン兄弟に鼻くその呪いをかけたから?
それとも、占い学をさぼりすぎたせい?
優秀な模範生でないことは分かるが、退学になるようなことは身に覚えがない
「もうっ!一体あたしが何をしたってのよ!」
生まれも育ちも日本の孤児院なのだ。今更突っ返されても帰る場所なんてない。それに、死ぬほどの思いで英語を習得したんだ、はいそうですかって納得してやるもんか!
絶対、退学なんしてやらないんだから!
そう胸に誓いを立て、最後の荷物 −大鍋− を乱暴にトランクに仕舞うと、勇よく校長室へと向かった