甲板にパタパタとはためいている洗濯が眩しいねぃ
そんなことを思いながら、息抜きのコーヒーをすする
「おいマルコ!」
「なんだよい」
ずいっと隣に座り込むのはエース。微かに怒りをはらんだ声に、思い当たる節がないわけではないが、敢えて訪ねかえした
「お前、リンの隊長だろ?あいつ朝飯んときも一人だったし、仕事の始めも一人だったじゃねぇか」
「そうだねぃ」
「おまっ、気づいてんなら助けろよっ!!あいつも家族だろ?」
「家族ねぃ、、、」
呟いたとたん、頬に痛みが走った。
「お前な、いい加減にしろよっ!あいつは家族だ。例え俺たちに言ってない事情があるにしろ、一旦この船に乗ったんだ!!
いいか、1番隊隊長のお前がそうやってあいつを部外者扱いするから他のやつらも真似すんだろうがっ!」
胸ぐらをつかんで怒るエースに驚く
こいつもリンが全てを語ったわけではないと勘づいてたのかよい、、、
「なぁ、エース。あいつもガキじゃねぇだろうよい。自分の居場所ぐらい自分でつくるよい。
それに、全てを語らないやつの全てを信頼するほどこの船の連中はお人好しじゃねぇだろうよい」
胸ぐらをつかむ手をほどきながらゆっくりと諭すように言う
隊長格の言い争いと言うだけあって、まわりはシンとしている
エースは納得いかない顔をしたが、諦めて自室へと戻っていった
「おらおら、てめぇら、仕事しなよいっ」
ぼーとしている船員たちに声をかければ慌てて仕事に戻る
そのなかにリンがいたが、表情までは読み取れなかった