あちらこちらで聞こえる呻き声と立ち上る煙。
今まさに戦場であったその場に堂々とたつシャンクスの背中
「戦いを終わらせにきた!」
アニメとはこうも違うのかと実感する。
遠くには三大将とセンゴク。卑しく笑う黒ひげ。
そして、、、
あぁ、、嫌だ
一瞬、視界に入ってしまったその姿。
今日会ったときとは似てもにつかぬその姿。
少ししか見ていないのに、脳裏に焼き付いてはなれない
と、同時に思い出すヴォルデモートにやられた仲間たちの変わり果てた姿。
もう、乗り越えたと思ったのに。大丈夫だと思ったのに。
大切なものをなくす喪失感がじわじわと、あたしの心を抉っていく
その後のことはよくわからない。体がすーっと現実に引き戻され、ふと我に帰った
結局、三大将の位置と二人の亡骸の位置ぐらいしかわからなかった
倒れ込むようにベッドに体を預ける
天井をみても目に浮かぶのは二人の亡骸
ねぇ、なんで戦うの?
何の意味があるの?
わからない。でも確実に確かなのは二人を死なせちゃいけないこと
だって、彼らは私の大切な人になりつつあるんだから
あたしは11歳までマグルの孤児院で育った。
みんなと何かが違うーー
そう思うのはあたしだけじゃなくて。
回りからも遠巻きにされバケモノと蔑まれた
そんなあたしを無条件に受け入れたはじめの場所はホグワーツ。その次がエースと白ひげ。
白んできた景色を見やりながらトランクのなかから一冊のノートを引き出す
このノートは5才の誕生日に、ダンブルドア先生から(当時は変なおじさんと呼んでいたのだが、、、)貰ったものでページが切れることはない。
なにかに行き詰まったとき、何気なくページをめくれば過去の自分が答えを引き出してくれる、、そんな魔法のノート
そのノートの新しいページに、綺麗とは言えないが、力強く。気持ちがぶれないようにと今の感情を書き綴った
エースも白ひげも、必ず助けてみせる。
何に代えてもーー