ザーン −−
ザパーン −−
船体にあたる波の音がやけに響く。
あたしはまだ寝れないでいた。
ハーマイオニーの羊皮紙をめくる音やジニーの恋愛相談、ふくろうの声にゴーストの井戸端会議。
そういった雑音のなかで寝起きをしてきたあたしにとって、この部屋は静かすぎるし狭すぎる。
いやでも、この世界にひとりぼっちだということを思い知らされる
はぁー、ほんと気が滅入るよ
白ひげのみんなに、よく思われてないのは態度でわかる
よし、こうゆうとき無理に寝ることはできないから何か他のことをしよう!
思い立ったらすぐ行動ー!と言わんばかりにベッドから跳ね起きトランクを漁りだす
すると、中から小さな小瓶− シャンクスからもらった記憶の小瓶 −がでてきた
戦いになったとき、三大将の位地や戦いの流れをある程度わかってた方がいいよね、、、、、うん
正直言うと、あんまり戦いは好きじゃない。血とか苦手。人が苦しむのも嫌だ。
漫画やアニメとは違う。この場所は、今のあたしのリアル世界な訳で
人が倒れるのはヴォルデモートとの戦いだけで十分だった
でも、エースを助けたい。ダンブルドア先生の頼みでもあるし、今日1日過ごしただけだけどエースはまだ生きなきゃいけない、そう思った。
だから、、、、
記憶の糸を慎重に銀の鍋にたらし、すーっと体を引き込ませた