「お〜リン!こっちこっち」
食堂の扉を開けると共に聞こえた声に顔をあげると、満面の笑みのサッチさん。
と、漫画ではお馴染みの彼ら―隊長たち―
その全ては警戒した目を向けていて、胸の奥がくっとしまる。
警戒されるのは初めてじゃない。小さい頃はマグルの子達からよく警戒されてたから
大丈夫。私は大丈夫、ね?
自分にそっと言い聞かせ、マルコさんのあとを追う
「こいつが新入りだよい」
「あっ、あの、、野崎リンと申します。よろしくお願いします」
急に振られた台詞に慌てて自己紹介をするも、最後の方はとても小さな声になってしまった
「おいおい、みんな。怖がってるじゃんよ。おれはレディなら大歓迎だぜ」
欲を言えば若い方がいいけどなぁ、、、と笑うサッチ。白ける食堂。
静かな波の音とカチャカチャと食器の音しかしない。
マルコさんの隣に座り食事をしたが、緊張と虚しさで食事の味はわからなかった。