全くオヤジは何考えてるんだよい
ホイホイ連れてくるエースもエースだが、あんなにあっさり入れるなんてオヤジもオヤジだよい
「オヤジ!!入るよい」
女を部屋に連れたあと向かうは船長室
押さえきれない苛立ちを船長室のドアにぶつけた
「グララ、お前は扉をぶち壊して何する気だぁ?」
「はんっ、オヤジこそ得体の知れねぇ女を仲間になんてどうゆうつもりだよいっ」
「どうゆうつもりもねぇさ。気に入った、それだけのこと。お前も見ただろうが?あいつ、俺の覇気をうけても平気でいやがった。中々の奴だぜ」
そう、そうなのだ。確かに二人が見つめあったとき、親父が覇気を放っても微動だにしなかった。まるで覇気など感じていないかのように…ー
「だから、余計心配いなんだよい。手配書にも載らねぇ奴がオヤジの覇気に耐えられっかよいっ」
「グラララ、気を楽にしろぉ、マルコ。この船はそんなに柔じゃねぇよ。ま、あのお嬢ちゃんをしばらく頼んだぜ」
オヤジは、一度決めたことを変えるような男ではない
「けっ、嬢ちゃんて歳でもないだろうよい」
最後に苦し紛れの悪態をつけば、女を見る目がねぇなと笑われた
あいにく、女にこだわりはねぇんだよい
心の中だけで言い返し、船長室をでた