いやー、見事にすっかりかっすり忘れてた


「こほん。シャンクスさん、私たちは魔法使い。その辺のマグルとは違うの。大丈夫、エースは助けます。」


最後辺りは自分に対して活を入れるつもりで言い切った。


「ほ、本当か?!本当にエースを助けられるのか?」


「はい。まず、お聞きしたいことがあります。サッチが亡くなったのはいつですか?」


シャンクスは、あたしからサッチの名が出たことに驚いたのか眉をピクリと動かしたが、気にすることなく、―4か月前だ―と答える


マクゴナガル先生には、サッチから始まるエースの黒ひげ追跡の話をざっとはなしてきかせ、何ヵ月遡るかを話し合う


白ひげ探しーの仲間になりーの信用されーの、、、、やっば。これそうとう時間かかりません?


「一年だな/One year」


マクゴナガル先生とシャンクスが言ったのは同時で


「いいか、お前が相手にするのは白ひげの船だ。あそこのクルーたちはみな、ポッと入ったような小娘の話に耳を傾けるほどお人好しじゃねぇ。ほんとは一年でも足りねぇぐれぇだ」


まっすぐな視線。反らせない。いや、反らさせない。あたしがやらなければいけないことの大きさが、ひしひしと伝わってくる


「わかった。最後に、シャンクス。あなたの頂上戦争の記憶をちょうだい」


前もって三大将の配置や、エースの居場所を知っていればなにかと特だろう。その意図を汲み取ってか、あたしが彼の頭に杖をつけても何も言わなかった。

つーっと流れる銀の糸を大事に小瓶にしまう。これがシャンクスの記憶。あたしが最終的に立ち向かうもの。


「ありがとう」


「なぁに、エースの命が懸かってんだ。おれの記憶ぐれぇ安いもんさ」


「ミス野崎、くれぐれも気を付けなさい。そして、生きてここに戻ってくること。約束ですよ」


「はい先生。」


「よろしい。では、お行きなさい」






退学かとびびってた数時間前がとても懐かしい。ホグワーツを離れるのは正直寂しいし不安。なんたってあたしにとってあそこは"我が家"だから。



でも、ダンブルドア先生が間違ってたことなんて一度もなかった。そして、これからもない。断言できる。だから、きっとあたしにとってこの旅は必要なものなんだ


化け物と罵られ、回りの視線に怯えていた孤児時代の弱い自分じゃないんだもの。今のあたしには魔法がある。

ね?そうでしょ?ダンブルドア先生



「行ってきますっ」




Romance Dawn!!!


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