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おまけ
「・・・今日から暗殺チームで面倒を見ることになったナマエだ」
何とか取りあえず手を回してナマエの身元引受人を俺へと変えた後、リゾットはナマエをみんなの前で紹介した。
ナマエは俺のズボンの裾を掴んでニコニコ笑っている。
「ナマエ、自己紹介できるか?」
「ん!ぼくね、ナマエ!」
ナマエがぴしっと手を上げて言う。
ペッシが「可愛い・・・」と呟くのを聞き、早々に親ばかっぽくなってしまった俺は「そうだろう」と頷いた。
「・・・おい、此処は何時から託児所になったんだよ」
イライラしたようなギアッチョに、ナマエがとたとたと近づいていく。
「はい!」
「あ゛?」
「おでこのしわ、ぎゅーってなったら、あまいのたべるとよくなるって、まぁどれがいってた」
ギアッチョに差し出されたのは俺がナマエに上げた飴だ。ちなみにイチゴ味。
それを見ていたメローネが愉快そうな笑い声をあげ「本物の子供を育てるのも、ベビィ・フェイスの教育の参考になりそうだ」と言った。
「ナマエの養育費はナマエの財産から払わせるし、面倒は俺が見るから皆には迷惑かけねぇよ」
「・・・まるで、猫か犬を拾ってきた餓鬼のようなセリフだな」
「べっ、別にナマエをペットとして見てるわけじゃねぇよ」
プロシュートの言葉にむっとしていると「面白そうじゃねぇか」とホルマジオが近づいてきてナマエを持ち上げる。
そう、持ち上げるだ。
決して『抱き上げる』とかじゃない。
あまりに雑な扱いに俺は慌ててホルマジオからナマエを奪い取って抱き締める。
「おいおい、ちょっと持ち上げただけじゃねぇか」
「ナマエが怪我したらどうするんだ!」
俺の入れ込みように気付いたメンバーたちが次々ため息を吐く。
「イルーゾォは自分が面倒を見ると言っているが、この際仕方ない。イルーゾォが任務の時には、このメンバーでナマエの世話をする」
「はぁ!?ふざけんなよ!?」
ギアッチョの不満そうな声が響いたが、後は別に構わないと頷いた。
・・・けど正直、コイツ等にナマエを任せるのは心配だけど。
ナマエは自分の置かれている状況を知ってか知らずか「いるーぞぉ、おなかすいたー」と明るい声を上げていた。
鏡の中で子守り
あとがき
子供主って可愛いですよね。
子守りイルーゾォ・・・
デフォルト名:スノー
純真無垢な小さな男の子。ぷにぷに。
暗殺チームの面々を何かの妖精さんだと思っている(例:ギアッチョ→氷の妖精さん)
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