「………意外でした」
「…はあ?何が」
「貴方がなまえの背中をおすようなことするなんて、驚きました」
「…別に背中を押したわけじゃねえよ。毎日来られると、ただでさえ忙しいのに面倒だからな」
「へーえ」
「……それにこれはオレの為でもあるからな」
「……は?」
「こっちの話だ」
「……はあ。…そういえば、ラビが浮気してないって、なんで貴方に分かるんですか」
「……………」
「さっき言ってたこと、何を根拠に?」
「……………」
「答えてくださいよ」
「………ブックマンJrは本当に生徒会の仕事に行った、それを知ってただけだ」
「…なんで知ってるんですか。ラビは保健室に来たことがあるんですか?」
「ブックマンJrじゃねえよ、女のほうから聞いた」
「……女って、……知り合いなんですか、その黒髪のひと、でしたっけ」
「ああ、そうだ」
「…もしかして、貴方と、その、」
「オレの女じゃねえよ」


「オレの好きな、女だ」


ティキ・ミックが、切なげにふっと笑ったのを僕は見逃すべきだったのかは、まだ分からない。

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