伊作が風邪をひき数日、休みも終わり学園ではもう授業が始まっていた。伊作の熱は引いたものの風邪が治らないので小愛はあれ以来よく生物委員会にあずけられていた。
「小愛ちゃん。伊作先輩とまだ会えないの?」
「大丈夫!すぐまた会えるよー!」
「ん…ありがとー…」
数日間伊作に会うのを禁止されている小愛は、最初こそ元気であったが日にちを重ねていくごとに元気をなくしていっているようだった。
一方その頃八左ヱ門も、ある一冊の冊子と紙を見て青ざめていた。
「こ…これはいったいどういうことなんだ…!!!」
「先輩どうしたんですか?」
「実は…予算会議の予算をもらったんだが、予算が半分に削られている上に…これが…」
竹谷がため息をつきながら、学園長先生からだと見せると下級生たちはその紙を覗き込んだ。
「小愛を生物委員会の一員として予算会議につれていけ”って…竹谷先輩!?小愛ちゃんを予算会議につれてく気ですか!?」
「あぶないですよー…」
「わかってる…わかってはいるが…学園長先生の思い付きには逆らえないんだ…!」
「しょうがないですね…小愛。」
「?なーにまごへ!」
孫兵は小愛のまえにしゃがみ小愛と目線を合わせた。その様子に小愛は不思議そうに首を傾げた。
「潮江先輩からジュンコたちのお世話をしちゃだめだってお手紙が来たんだ。だから僕達今から戦いに行くんだ。」
「じゅんちゃんだめ…?もんじひどいー!」
「そのためには小愛の力も必要なんだ。一緒に来てくれる?」
「うん!じゅんちゃんたちはこよりのお友達だもん!!」
必死に言う小愛に孫兵はうれしそうに微笑んだ。
((「生物委員会いくぞ―!」「「「「「おー!」」」」」「おおっ!」))