「よーし!今日も委員会はじめるぞ!」


「ぞー!」




今日も小平太の声で後輩は何が起こるか考える。バレーかはたまたマラソンか。
そう…今日もそのはずだった。


それに気がつくまでは…




「「「「……」」」」




後輩達の視線は彼の斜め下隣のそれの一点に注がれた。
そんな後輩に小平太は不思議そうに首をかしげた。



「?…お前たちどうしたんだ?」

「えっあの…七松先輩なぜ小さい子が此処に…?」

「ああ…お前たちは知らなかったな!こいつは…」


「小愛ですよね?」

「さんのすけー!」


三之助が近くへ行くと見知った顔の登場に小愛は嬉しそうに三之助にかけよった。


「なんだお前小愛のことしってたのか?」

「こないだ3年長屋にあそびにきてましたから。」


「へえ…小愛ちゃん…ってそうではないんです!!!!!この子供はだれですか!!なんでつれてきてるんですか!」


滝夜叉丸は「いいですか!?だいたい…」と小平太をしかりはじめた。


「次屋先輩!小愛ちゃんはなんで学園に?」

「もしかして学園長先生がいってた子ですかー?」

金吾と四郎兵衛は目をキラキラさせながら三之助に聞いた。

「あー。そうそう善法寺先輩がつれてきた女の子。」

「やっぱり…!ちっちゃいなぁー…」

「金吾より年下だもんね!」

小愛は初めて見る顔に首をかしげながら聞いた。

「おにいちゃんたちだあれ?こよりは羽島 小愛っていうのー!」

「(お…お兄ちゃん!)ぼ…僕は皆本金吾っていうんだ!」

「(お兄ちゃん…!)僕は時友四郎兵衛だよー」


二人はお兄ちゃんとよばれたことに感動しながら自己紹介をした。
小愛は数秒考えてから口を開いた。


「えっと…きんごと…しろ…しろべ?」

「ふふっ小愛ちゃんの好きな風に呼んでね?」

「うん!しろー!…さんのすけーあのひとはー?」


小愛はいまだに小平太を叱っている滝夜叉丸を指さしながら言った。


「ああ…あれは滝夜叉丸。……先輩」

「次屋先輩…今呼び捨てしようとしましたね…?」

「気のせい気のせい。」

「たき?」

「夜叉丸な。」

「ふおー。こへはたきおこらせたの?こよりのせい?」

「大丈夫だよ。何時ものことだから」
三之助は「早く終わらないかな…」と呟きながら小愛の頭を撫でた。








((「いいですか!!?ただでさえ危険な体育委員会に小さい子をつれて来るのはだめです!!!!」「滝のケチー」「ケチじゃありません!!!!」))


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