「食満先輩いるかなぁ…」


「さぁ?実習終わってたらいるんじゃない??」

「だよなー…」


一時間後。5年生は小愛をつれ用具倉庫に来ていた。
何故用具倉庫に来ているかというと食堂でこんなことがあったからだ。

―…

「……」

「…………」

「…うー…」

「座ったら…机に届かないな…」

そう。忍たま用の机は小愛には高すぎたのだ。

「と…とりあえず椅子に立ってみて?」

「うんっ」

小愛が椅子の上に立つと高さはちょっと低いくらいになった。

「うーん…立つとちょうどか…どうする?」

「だからって立って食べる訳にもいかないし…」

「なんとか椅子があればいいのにな。」

「兵助。それだったら食満先輩にたのめばー?」

「あ!勘ちゃんナイスアイデア!!僕もそれいいとおもう!」

「雷蔵がいいなら私も。」

「じゃあ食事終わったらひとしきり校内回って…その頃には実習も終わってるだろうし食満先輩探すか。」

「「「「あぁ。」」」」


―…

三郎が用具倉庫の扉をたたく。

「用具委員誰かいるか?」

「はぁーい」

中から元気な返事が聞こえ、扉があいた。

「あれぇ??5年生の先輩方どうしたんですか?」

「やぁしんべヱ。喜三太。食満先輩はいるかい??」

「はにゃ?いますけど…」

「食満せんぱーいっ!5年生の先輩方が呼んでまーす!」

「おーっ…てどうしたんだお前ら…あ!伊作か?伊作なら医務室…」

「いえいえ違います。食満先輩にご相談したいことが…」

「俺に?」


留三郎は不思議そうにしながらもとりあえず話をきいた。


「あーなるほどな…」

留三郎は小愛を雷蔵からわたしてもらい、抱っこしながらいった。


「それで俺に作って欲しいと頼みにきたっていう訳だな」

「そういうことです…」

「まあかわいい小愛のためなら一肌脱ぐか…」

留三郎は小愛の頭を撫でながらいった。

「「「「「(ロリコン…)」」」」」

「食満せんぱーい!その子誰ですかぁ?」

「僕もしりたいですぅぅ〜…」

「なめくじはすきですか?」

「あぁ。お前らは初めてあうんだったな…小愛っていうんだ。仲良くしてやってくれ。」

「あ!!学園長がいってた!」

「乱太郎や伏木蔵もいってたぁ…」

「伊作先輩が拾われた子ですねー!」

「?」

「小愛。こいつらは一年のしんべヱ、喜三太、平太だ。」

「ちっさーい」

「みんなに自慢しなきゃ!」

「伏木蔵も小愛ちゃん小愛ちゃんっていってた〜」

食満は小愛をおろし楽しそうにしているのを見てほほえんでいた。そして5年の方を振り返ってにかっと笑った。





「さて…お前らにも手伝って貰おうか!!」



「「「「「もちろんです」」」」」








((「なめさんー」「はにゃー小愛ちゃんなめさんすき?」「うん!」「「小愛ちゃんすごーい」」))


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