小説 | ナノ
「
君の名を呼ぶ
」
俺ァどうすりゃいいってんだ
01.
ちからがあれば、失うことはなかったのかな
02.
ふしぎな感覚はこのときからあった、のかもしれない
03.
巡る巡る体温で身体を溶かしてしまいそう
04.
無他愛刹那は永久記憶
05.
いつだってなんだって無くなってからしかわからない
06.
きっと僕等の普通は一般論からして奇妙
07.
しっている?すごく優しい眼だよ
08.
その声が鳴り響いて消えてくれないんだよ
09.
抱きしめたはしからこぼれてしまうよ
10.
そしていま記憶の歯車は動きだしてしまった
11.
言葉は真実を隠す
12.
僕はやさしい言葉を遣えたでしょうか?
---回想---
13.
追憶、水面にて彼方の面影をかたちどる
14.
神の手で踊る僕ら
15.
背中を見せるならがぶりと噛み付いてやろう
---現在---
16.
夢の終わり、あなたとの記憶を再び辿る
17.
でたらめにぶつけただけでは易々と遮られ
18.
吹き渡るそれに永遠を乗せて
19.
後にも先にも気持ちの芯は誰も変わっちゃいないというのに
20.
白昼、日差しのなかへ溶けてゆく君に、幸あらんことを、/end
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