小説 | ナノ


(合宿最終日・朝)
なまえ「んんー…っ」
景吾「おはよう……」
なまえ「あ、お兄ちゃんおはようって暗っ!!」
景吾「ランニング、行ってくる…」
なまえ「い、行ってらっしゃい」
(バタン)
なまえ「何かあったのかな…あ、ドッキリ忘れてた(ぱたぱた)」

(2年の部屋)
なまえ「えっと、こっそり、だよね」
(扉が開く)
日吉「――じゃあ、俺」
なまえ「あ、」
鳳「あ、おはようなまえちゃん」
日吉「!! お前、何ひとの部屋の前で突っ立ってんだよ」
なまえ「寝起きどっきりに…」
日吉「(プイ)ランニング行ってくる」
(走り去る日吉)
なまえ「なんでお兄ちゃんも若も私を見るなり走っていっちゃうんだろう…」
鳳「(さすがに言えないなあ)」

(7時・ホールにて)
なまえ「今日は僭越ながら私が指揮を執ります」
宍戸「あ?跡部は?」
なまえ「お兄ちゃんは原因不明ですがあそこでフヌケになってます」
景吾「………」
忍足「また体育座りやん。傷つきすぎやろ」
芥川「(パシャ)」
忍足「何してんの、ジロー」
芥川「面白いから写メ撮ったぁ」
忍足「面白いて、ドSかお前は」
なまえ「ってことで、今日はみんなで登山をしましょう!」
向日「登山?」
なまえ「そう!全国大会が迫っているいま、みんなに必要なのは団結力。みんなで山を登って、こころをひとつにしましょう!もちろんお昼のお弁当も自分たちで作る」
宍戸「料理苦手なんだよなあ」
なまえ「苦手だからってやらなかったら、いつまで経ってもできませんよ?」
宍戸「そ、それもそうか」
忍足「(言いくるめられてどないすんねん)」
景吾「なまえの言うことだから間違いは無ェ…お前らぁ、弁当作りだー…」
忍足「いや、体育座りで言われてもなあ」
鳳「いいんじゃないですか?やりましょう!」
なまえ「よっし、じゃあ厨房へゴー!」

(厨房)
なまえ「お弁当箱はここでーす」
宍戸「準備早ぇな」
なまえ「えへへー。それじゃあ皆さん、私にお弁当作りを教えてください!」
宍戸「…は?」
忍足「もしかして、作ったことあらへんのか?」
なまえ「はい!」
忍足「憎らしいくらいええ笑顔やな」
なまえ「でもみんなで作ると楽しいだろうなと思って」
忍足「しゃあないな。可愛いなまえちゃんに免じて教えてあげよ」
なまえ「よかった忍足先輩が物好きで」
忍足「いや、そこは照れや」

(お弁当作りスタート)
宍戸「水で手ェ濡らして、適量の米を取る」
なまえ「はい」
宍戸「で、塩ふって握って終わりだ」
なまえ「はい」
忍足「いやいやいや適当やな!」
宍戸「なんだよ、間違ってねーだろ?」
鳳「玉子焼きはね、慣れるまでフライ返しを使うといいよ」
なまえ「へぇ…」
鳳「こんな感じで、」
なまえ「わ、上手だね鳳くん!」
鳳「いや、慣れてるだけだよ」
芥川「ここに切り込みを入れて焼くとね〜」
なまえ「あ、はいっ」
芥川「ほら、タコさんになるんだあ」
なまえ「凄い!ウィンナーがタコになった!」
忍足「タコさんウィンナーに感激してる中学生…異様な光景やわ」


/100617
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -