小説 | ナノ


(朝・学校にて)
鳳「ふぁあ…」
日吉「寝不足か」
鳳「ピアノ弾いてたら夜中になっちゃってさ」
日吉「ピアノねぇ」
鳳「心が落ち着くんだ」
日吉「合宿前日に呑気な奴だな。…呑気といえば、今日はまだ見かけないな」
鳳「なまえちゃんのこと?合宿場所は跡部さんの別荘だし、直接家から向かってるんじゃないかな」
日吉「良いご身分なもんだ」
鳳「寂しい?」
日吉「馬鹿を言うな。騒がしくなくて清々しい」

(バスで移動します)
宍戸「おい長太郎、隣来いよ!」
鳳「そっか、篠森さんいないんですね」
宍戸「ばっ、バッカじゃねえのお前!し、しし篠森なんか知らねえし!」
鳳「宍戸さん、分かりやすすぎ(クスクス)」
宍戸「先輩をからかうんじゃねえっ」
鳳「あぁ、技かけないでくださいよ、ギブギブ!」
日吉「(狭い車内でよくやるな)」
忍足「隣、ええか?」
日吉「あぁ忍足さん。かまいませんよ」
忍足「飴ちゃんいるか?」
日吉「唐突ですね。結構です」
忍足「なんやなまえちゃんが居らんとテンション低いなあ」
日吉「忍足先輩まで…どうしてもそういう方向に持って行きたがるようですね」
忍足「ちゃうんか?」
日吉「違います。恋愛とか、そんなふわふわした関係性とはかけ離れたものです。言うなれば腐れ縁ですよ。わがままだし話は聞かないし気分屋で安直で、こっちが迷惑してるくらいです」
忍足「…」
日吉「…なんですか」
忍足「なまえちゃんのことになると弁舌なんやな」
日吉「……にやにやした顔、気持ち悪いですよ」

(到着)
日吉「馬鹿デカい屋敷だな…」
向日「見ろよ、噴水が5つもあるぜ」
日吉「涼しげでいいですね。向日さん水浴びでもしてきたらどうですか」
向日「お、ナイスアイデアじゃねえか!」
日吉「(冗談だったんだが…)」

なまえ「あ、若。ようこそ〜」
芥川「やほ〜」
日吉「芥川さん、先に来てたんですか」
なまえ「うん、慈郎先輩は寝坊してバス発車を遅らせることになるから迎えに行くってお兄ちゃんが言ってたの。さすがわかってるよね。慈郎先輩、迎えの時間まで寝てたのよ」
芥川「跡部にはバレバレなんだ〜」
日吉「で、なんでなまえに背後から抱きついてんですか」
芥川「ん、なまえは俺の枕なんだ〜やわらかくて良いニオイだC〜」
なまえ「わ、慈郎先輩こちょばい!」
日吉「……」
なまえ「あれ?若ーどこ行くのー」

景吾「よし、集まったようだな!お前達レギュラーを集めたのは他でもない。時間は無ェ、全国までの3日間、テメェら死ぬ気で練習しろ!!」
宍戸「オラ、長太郎行くぜ!」
鳳「はい、宍戸さん!」
忍足「ほな、ぼちぼちやろか」
芥川「んー、眠い…」
向日「よーし、跳ぶぜーっ」
景吾「向日と若には、特別メニューを言い渡す」
なまえ「ねえお兄ちゃん、りょん先輩たちは?」
景吾「学校に残った200人たちの部活をサポートしている。ここも設備は整っているから、心配は無用だ。無理せずレギュラーの補助をしてやってくれ。あと、俺の目の届くところにいろよ」
なまえ「そうなのかー、はーい」
景吾「トイレも言ってから行けよ、心配すっから」
なまえ「3歳児か、私は!」


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