小説 | ナノ


 動く足を、ふと止めて空を見上げたら、綺麗な夕焼けが広がっていました。貴方と初めて話したあの日も、こんなふうに空が真っ赤だったこと、まるで昨日のことのように覚えています。貴方は今、どこにいるのですか? 誰と、居るのですか? 空に投げかけても、雲が流れるばかりです。貴方の背中を見掛けるたび、話しかけたくてたまりませんでした。でもできなかった。ただ空は綺麗な夕焼けでした。私には眩しすぎます。貴方のように。

ただ空は綺麗な夕焼けでした。
ただ空は綺麗な夕焼けでした。



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