ルーンファイター


※警告!※

この小説の原案は2000年に発案したものです。
ギャグ部分のネタが少々古いです。
この小説は頭の中を10年ほど昔に切り替えてお読みください。






「何?剣を教えろだと?」

街道を歩き疲れて、ひとときの休息の時。
アルシャインはセラに剣を教えろと頼み込んだ。

「おまえ、確かオッシとかいう男から習ったのではなかったか?」

「い、いや…習ったんだけど……」

アルシャインがしどろもどろになるのにはわけがある。
彼は多感な成長期に、早々と自分の剣の腕に見切りをつけ、魔法の知識を貯えることに夢中になってしまったために、オッシから習ったのはあくまでも「基礎」止まりだったのだ。

「アイリーンがいなくなってしまった今、いつまでも僕が足を引っ張るわけには行かない。僕は、強くならなくちゃいけないんだ!」

アルシャインがセラと目を合わせる。

「セラ、強いよね。アイリーン以外に剣の使える人を、僕は初めて見た」
「お願いです。セラの強さの極意を、僕に教えて下さい!!」

真摯な目だった。

曇りの無い、無限の可能性を秘めた澄んだ瞳に、セラのプライドが刺激された。

「……………………………………………………………………………いいだろう。(ボソ)

「やったあ!ありがとう、セラ!」

アルシャインは目一杯に瞳を輝かせて喜んでみせた。
内心は(この人、意外と操作しやすいな)と思いながら……。

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