02
それぞれ錫也、愛香離れをしてから1ヶ月。お互いの様子がおかしい。


「…愛香?」
『…ん、どうしたの?』
「それ砂糖じゃなくて塩だぞ」
『…あぁぁ!!』


(我慢できず)久しぶりに愛香におかしをつくってもらっているのだが何度も些細な間違いを繰り返している。

さっきは生クリームの中に醤油を入れようとしていた。
(なんてやつだ!!)


「なんかあったのか?」
『…別に何もないよ』

そういってまた作業を始める。幼なじみとしては少し心配だ。


「あぁぁぁぁあ!!宮地おまえっ何おやつ作ってもらおうとしてるんだよ!!!」
「し、白鳥。すまん我慢できなくて」
「なぁ一條ー俺も久しぶりに一條のおかし食べたい!」
『…うんいいよー』


そう言って厨房に戻っていく


「なんか一條元気なくね?」
「俺もそう思(ry『できたよー』

((はやっ!!))


出てきたのは2人分のショートケーキ。見た目はすごく上手そうだ。


『ん、どうしたの?食べないの?』
「えっ!!た、食べるに決まってんだろー!;;」

そう言って白鳥がケーキを口に含む。
すると


「!!!!!!!っなんだこれマズッ!!!…ハッ」
「貴様愛香失礼だろ!!!それに不味いわけがない!!」
「いいから宮地ちょっと食ってみろよ(コソッ」


白鳥にいわれたとおりに食べてみる、が。


「!!!…愛香どうしたんだ!!何とも言葉では表すことが不可能な味だ…」


はっきり言って不味い…いつもあいつがつくるケーキじゃない。どうしたのだろうか。


『…文句があるなら食べなくていいから(ボソッ』
「「!!た、たべます!!!」」


俺たちが愛香(おやつ)離れを始めて1ヶ月、あいつは味覚がおかしくなって口が悪くなった。






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