あいすみるくを一杯。
懐かしい思い出
あれから数ヶ月。
今年初めての雪が降った。
南「寒っ!何で冬ってこんな寒いんだよ…」
倉「冬だからです。」
南「…」
倉「あ、雪だ…」
俺達は上を見た。
南「雪っていいよな。好き。」
倉「矛盾してません?」
南「細かいことはいーんだよ。
あ、雪ついてる。」
ペロッ。
倉「ッ!?何すんですかっ!」
南「別にー。舐めただけ。」
倉「…真顔で言わないでくださいよ。」
(懐かしいなぁ…)
今年はこんな会話もできないと思うと、
なんだかとても悲しかった。
俺は自分の部屋で、ベッドに横たわっていた。
『南沢篤志』
電話しようと手が勝手に動いてしまう。
したい。のにできない。
倉「…こんなの嫌だ。」
俺は家を飛び出して、駅へと急いだ。
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