突然、山本に俺の声が聴こえるようになった。



それから、俺に山本の声は聴こえないけど、なんとなく、山本の言っていることがわかるようになった。
ボンゴレの超直感の力がこんなところで役に立つ日がくるとは、俺も、リボーンだって思ってもみなかっただろう。



「ごめんね山本。ごめんね。」
「        。」
「オレが悪いよ。俺のせいだ。」
「    。」
「違くない。」
「     。」
「…ごめんね。」


もしかしたら、会話は成立していないのかもしてない。
それでも俺は山本に話しかけたし、山本も俺に話しかけてきたりした。
まわりからみたらすごい奇妙な光景だったとおもう。(だって一人は喋ってないのにあたかも会話が成立しているようにみえるのだから)

ねえやまもと、俺

ちゃんと山本と話せてる?

「    。」
「うん、またね。」




家に帰るといつものハンモックにリボーンが座っていた。
あぁ、そうだ、リボーンにも言わなきゃいけないことが、


「リボーン、」
「なんだ?」
「ごめん」



あのとき何を口走ったがよく覚えいないけれど、リボーンに酷いことを言ったのは確かだ。
なんだか徐々に追い詰められていく感覚に耐えられなくなってしまって、すべてをぶちまけてしまった(もうその時点でボス失格かもな)(でも、)


「…どうなんだ」
「うん。もう平気。」
「………。」
「イタリア、行くよ。心配かけてごめん。」


…ゆっくり休め、とリボーンは窓から飛び出ていった(その一言には驚いたけど)

もう、わかったんだ。
山本の声が出るようになったら、

俺は日本を出るよ。





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ツナは悪くねーよ/ちげえよ/意地っ張り/じゃあな



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