「ふっくいー」

「あ? またおまえかよ、ていうか勝手に上がってくんのやめろって」

「いいじゃん男の一人暮らしなんだから」

「男の一人暮らしだからだろーがアホかおまえ」

「アホだよ知らなかったの?」

「わり、知ってたわ」

「でしょ。あ、あけおめ」

「はいはいあけおめあけおめ」

「もー何その取って付けたようなさあ」

「うっせ。入んねえの?」

「入る! 外超寒かった、もうね、死ぬかと」

「なんで来たんだよほんとに。マゾなの? ねえマゾなの?」

「えー違うよー、福井の顔見たかったのー」

「は……?」

「うわ、福井顔赤」

「う、うっせえよほんとおまえ黙って」

「ふへへ」

「きもい」

「ふーくいー」

「なーに」

「今年もよろしくね」

「……おうよ」

「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -