本屋を出て、宮地と別れて、少し遠いショッピングモールへ向かった。

もっとちゃんとお洒落しとけば良かった。いくら友達とはいえ、そう、想い人なのに。どうせ誰にも会わないだろうと思って適当な服で来てしまった。

宮地、も、私服だった。
やっぱりというか、お洒落だった。ていうか高校生に見えないよあんなの。大人っぽかった。格好良すぎる。

ケーキの本は買えた。材料は直前に買うことにして、あとはリストバンドだ。
色は黒がいいな。宮地、肌白いから、きっと似合う。


……あんなこと言わなきゃ良かったかもしれない。
そうしたら宮地も少しくらい恋愛対象として見てくれたかな。

今更少しだけ、後悔した。

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