From 笹本
Subject 無題
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気付いたらいつも宮地
くんのこと見てるの

私と、付き合ってくれ
ませんか


待ち侘びたメールは、みょうじからじゃなくて、クラスメートのあまり喋ったことのない女子だった。
クラスのムードメーカーと言える存在で、いつも周りに友達がいてにこにこしているような、大人しい女の子。礼儀正しくて、勉強も出来て、運動は少し苦手だけど、容姿も可愛い。そんな彼女は男子の間でかなり人気があった。

付き合ってしまおうか。

どうせ叶えられない恋だ。可愛い女子を彼女にしてしまえば、みょうじのことだって忘れられるかもしれない。俺と付き合いたいと言ってくれているのだから、それを受け入れれば、誰も傷付かずに済む。
返信画面を開いた瞬間、再びメールの受信画面が起動した。不思議に思って画面を切り替える。

(、なんで)


From みょうじ
Subject 無題
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明日練習終わったら図
書室来て


「……おまえ、俺捕まえんの上手すぎだろ……」

大きく息を吸って、吐いた。



明日は俺の誕生日だ。

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