第一回目は、573さんから2009年に発売された幽霊から電話が掛かってくるWiiという事で、実は去年にこのサイトに日記を書いていた時詰んでるゲームの内の一つとして残してたものだったんだけど、この機会に最初からやり直して最後までプレイし切りました。よくやった俺。

リモコンを電話に見立てて使う独特の操作方法。何が怖かったかって、リモコンから突然鳴る着信音。ゲームをする時って基本的に日中じゃなくて夜なんだけど(流石に部屋は明るい)、そのせいかいちいちビクビクしながらプレイしてる小心者。でもホラーゲームはかなり面白い…なんて話が脱線しそうになった。この着信音と突然飛び掛ってくる幽霊と、注視モードで避けられない幽霊との対面っていう恐怖と闘いながら主人公を含めた数人視点でプレイしていくゲーム。ストーリー自体はそんなに難しく無い印象で、とあるサイトを見た人達が次々死んでいく、もしくは失踪してしまうんだけどその原因のサイトを作った女の子と主人公、そしてそれに巻き込まれる人達。

舞台は民家数軒と学校、病院、美容室。プレイキャラクター達を動かしながら様々な幽霊たちの過去を追いつつ一つの線として繋げて行く…のが目的で、墓地が無いだけで病院には霊安室もあるから殆どのホラー要素揃い踏み。民家では日本人形大量発生、学校ではトイレのお化け、美容室の即死イベントに薄暗い家の階段を駆け降りて来るブリッジ幽霊…ランダムお化けの出現率もまちまちなモンだから始まりから終わりまで気の抜けない印象でした。人形って怖い。

結論だけ言うとここ数年のホラーゲームの中では一番怖かった気がする。俺は、だけど。和製ホラーな気があるのもそうだし、最近のホラーゲームはアクション要素が強すぎて怖いより強い敵…みたいな印象が拭い切れない所為だとも思うけど。この先に出るって分かっててもいざ幽霊が飛び出してくると声を上げたくなるような、そんなゲーム。それから、匿名性の利便性と闇っていうかなんていうか。そんなものも感じられたかもしれない。作中にとある女の子が病弱なのを叩かれたり、気味悪がったり、サイト自体の悪口やらなんやらを書き込む場面があるんだけど、匿名性に富んだ情報媒体、インターネットでもSNSでもを否定する訳じゃないしむしろ恩恵を受けている立場からしてもやっぱり、名前が無いからこそ言える事ってのも善し悪し…だと思った。その矛先が自分じゃ無いと思えばなんとなくで通り過ぎる事の出来る内容でもそれを間に受ける人間も世の中にはアホ程いる訳で(ただ無作為に書き込まれる悪態を全て真に受けてしまう人はそもそも向いてないんじゃないかとも思う)、こんな事を言ったところで何の解決になるとは思ってないしそんな気もない俺が言う資格があるかすら疑わしいけども。何事も程ほどに、って事なんじゃないでしょうか。

ただこのゲーム、怖い要素ばかりではなく感動する一面なんかもあり、且つ二周しないと見れないエンディングだったり裏話だったりもあるからなかなかやり込めるゲームなんじゃないかと。個人的にイケメンの同僚で失踪した疲れ眼鏡の最後のシーンで思わず発狂。いや怖いからじゃなくて、ふざけんな疲れ眼鏡本気かお前って意味で。まさかこんな反転が待ってたとは、っていうのが二周目の終盤。幽霊だけ言うならやっぱり学校で出会う大きいのと小さいのとふくよかなのが強烈な印象を植え付けてくる。ランダムお化けもそうだけど、赤い女も相当ヤバいこのゲームは一人より二人…大人数でわいわいやったらいいんじゃないかなという感想で今回はおしまい。

最後に、作中に登場する某オンラインゲームを是非ともプレイしてみたい吉沢でした。 



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